クライストチャーチ ・ テカポ湖 レンタカー旅行記


 99.10.23 
(第1日目) 成田出発

  天候 晴れ

 ニュージーランド南島(クライストチャーチ、テカポ湖、マウントクック、ミルフォードサウンド、ダウトフルサウンド、アーサーズパスなど)を、レンタカーでドライブし、美しい風景を楽しみ、写真を撮影する旅に出発だ。

 16:50自宅を出て、友人の車で幕張へ、リムジンバスに乗り18:15成田空港に到着。バッグを航空会社に預けた後、おでんで軽くいっぱい、旅行の無事を祈る。

 自動車事故時の保険加入のため窓口に行き契約しようとしたが、ニュージーランドについては取り扱っていないと云われ、事情がよく飲みこめない。現地で不十分な英語でやりとりするのは大変だなぁと思いながら、搭乗時間まで待った。

 20:45飛行機に搭乗、20分遅れで21:15に成田を出発した。飛び立ってしばらくは揺れが激しい。機体がぎしぎしと傾ぐ。あまり気持ちのよいものではない。食事のサービスもかなり遅くなって始まった。ワインで妻と乾杯して楽しい旅行に想いをはせた。

 サザンアルプス上空にさしかかると、遠くまで見える連山が雪をかぶって非常に美しい眺望だ。ほぼ満席の機内からおもわず歓声があがった。


  99.10.24 (第2日目) クライストチャーチ

  天候 晴れ

 12:15クライストチャーチ空港 に到着、はじめて南半球に足をいれたことになる。空港内のハーツ営業所でレンタカー借り入れの手続き、運転中の事故について保険をかけようと話を聞いたら、対人保険は海外からの旅行者の場合も政府で保障しているので、不要だった。
 
 初日の宿泊は確定してから市内散策をしようと考えたので、インフォメーションに行き予約を依頼。地図やパンフレットを入手した。

 14:10空港を出る。空港からの道路は2車線で、車の数もそこそこに走っている。ナビゲーター(妻)の案内を頼りに、運転に集中して クライストチャーチ Christchurch の市街に入る。中心部の手前、エイボン川の近くに予約をしたホテルがあった。これなら通りがかりなので、あえて予約はいらなかったなぁ。

 14:40車をエントランスにつけ、ボーイに預ける。フロントでチェックイン、横では外人が日本語で応対していて、なにかのときには助かると安心できた。

 早速歩いてクライストチャーチのシンボル 大聖堂 に行く。見事な尖塔を持つ大建築だ。礼拝堂はやや暗く、ステンドグラスの装飾が敬虔な雰囲気をかもし出している。大聖堂横の階段から鐘楼に昇り、展望台に着く。カセドラル広場や落ち着いた感じの建物、街並みが見渡せて、美しく調和している。

 カセドラル広場 にでてあたりをみまわす。子供たちが賑やかにおしゃべりをしている。石段に座ってぼんやりとしている若者がふたり。すこし歩いていたら、前方から来たバス車体の前に不思議なものがぶら下がっている。

 停留所で止まったバスから運転手が降りてきて、その物体3つを外して歩道に置いた。続いて降りてきた赤ちゃんを連れた若い女性3組がそれを受けとり、赤ちゃんをそれに乗せた。乳母車だった。車内ではなくバスの車体につるすのははじめてみたなぁ。

 街中を歩いているとたまたま マウントカベンディシュ Mt. Cavendish 行きのバスが通りがかったので乗車、4人乗りのロープウエーで山頂にのぼった。それほど高い山ではないが、山頂からの眺めはすてきだ。眼前に海がひろがり、市街地のパノラマや遠くにサザンアルプスの山並みを見ることができた。

 展望台やロープウエーの中から、群生して咲いている黄色い花が淡い夕陽に照らされて、山の斜面をうめている見事な光景にであえた。。

 ホテル近くまで戻り エイボン川 に沿って歩く。一面の芝生に寝転がる男女が何組もいる。歓声をあげて子供たちが行きかう。エイボン川の川面にはやなぎ並木が映え、透きとおった水が静かに流れている。上流からゴンドラがゆっくりと下ってきた。夕陽の中長身の白い服の青年が、優雅にゴンドラを漕いでいる。都心部でこののどかな風景はうらやましい。

 19:00ホテルに帰り、レストランで夕食。ラムステーキが美味い。夜の街をぶらついて22:30一日が終わる。
 本日の走行距離 10.8km


  99.10.25 (第3日目) クライストチャーチ・テカポ

  天候 快晴

 7:00起床、ホテルロビーで車を回してもらうように頼む。中年の日本人の団体に話かけられる。車で自由に旅行ですか。うらやましい、いずれはレンタカーで好きなところに行きたいと。私はまだ運転免許をとって4年ですが、まぁ度胸をだして昨年はじめてやってみたら、順調に帰ってこられたので、今年もレンタカー旅行を楽しみます。その気になればできますよ、注意は必要ですが、おやりになりませんかと云って別れた。

 8:40ホテルを出発、カーブの多い坂道を昇り8:55 サイン・オブ・タカヘ に着く。石造りの重厚な館が道路際に建っている。お茶でもと考えていたが、まだ営業準備中、まぁ当然だ。車を左に曲がった小道に止める。庭に入り美しい眺めと咲き誇る花々を愛でて、記念写真を撮影する。長居は無用と9:15出発。

 トイレ休憩のため10:55 アッシュボートン の大きな公園で車を止める。数名の女性が立ち話に夢中になっている。何人かの小さな子供が近くで楽しそうに飛び跳ねていた。

 公園から走り出してすぐにビッグマックがあったので昼食のために入る。一角で一人の男性と14〜5人の子供たちが歌をうたって誕生会をしていた。子供のいきいきとした表情にひきつけられて、男性の了解をえて何枚もの写真を撮った。こちらを向く子供たちのポーズがまたすてきだ。

 11:55ビッグマックを出る。12:45 ジェラルディン に入り、右折するとバスが数台とまっている。よくみると公衆トイレがあったので、車をとめた。横で売っていたソフトクリームを食べて、一息入れた。13:15にスタート。テカポをめざす。

 14:30 テカポ湖 Tekapo に到着、モーテルにチェックインして、インフォメーションで情報の収集、善き羊飼いの教会とマウント・ジョンへのトレイルをすすめられる。

 まずは、善き羊飼いの教会 Church of Good Shepherd に向かう。小さな石造りの教会と万年雪の山にかこまれた湖水風景に引き込まれてしまう。教会の十字架と黒い窓をとおしてみ見える雪のサザンアルプスとテカポ湖の色は神秘的な美しさだ。

 15:50 マウントジョン Mt.Jhon へのトレイルだ。車でアイスリンクの駐車場まで行って、トレイル開始。右にミルキーブルーと形容される独特のテカポ湖、前方に雪をいただくサザンアルプスをみながら、平坦な道を進む。

 山がかなり近くなったところで左におれて、山頂に向かう。途中で日暮れの心配が出てきたので、引き返すことにした。しかし快晴の澄み切った空と、午後の陽射しの素晴らしい眺望は十分に堪能できた。18:00モーテルに帰着。

 夕食前に テカポ湖畔 を散策。ひろびろとした柔和な景色がここち良い。澄みわたった青空、サザンアルプスの雪が赤焼けて、そのすばらしさにしばし見とれた。ミルキーブルーの湖水の色にすこし赤みが混ざる。名も知らぬ雑草に斜光があたりいきいきと光り輝く。

 19:30モーテル内のレストランで夕食、ウエーターの若者から日本語で話かけられた。聞いてみると本人は千葉県流山市、東京都足立区、山形県酒田市に1年滞在したとのことだった。
 本日の走行距離 251.8km  (累計走行距離 262.6km) 


おりおりの熟年生活(ニュージーランド南島レンタカー旅行)