ニュージーランド南島2,100kmのレンタカー旅行


ニュージーランドのドライブ情報


初めての海外ドライブを、十分に楽しめるコース

(旅行期間  1999.10.23〜11.3)

  観  光

 
ニュージーランドは自然の美しさにあふれた大変魅力的な国だ

サザンアルプスのダイナミックな山岳美、深緑と静寂につつまれた神秘的なフィヨルド、羊がのんびりと草を食む田園風景、壮麗でバラエティ豊かな表情に時間のたつのを忘れて、その場にたたずむこともしばしばあった。

フッカーバレイ、マウントジョーン、キーサミットなどのトレイル、標高の高い山頂近くの氷河に降り立つヘリコプター遊覧、ミルフォードサウンドではオーバーナイトクルーズとシーカヤック、体力の衰えた世代でも味わえるアクティビティは大自然の魅力を肌に感じさせてくれた。


  
日本人の行き易い国

日本語でかなりの用がたりた。

クライストチャーチ、テカポ、マウントクックなどのホテルでは、日本人か日本滞在経験者がフロントやウェーターにいた。ワナカのスーパーマーケットやマイニングセンターなど日本人がめったに来ないというところにも日本人の従業員がいて驚いた。

日本人の旅行客は非常に多い。ダウトフルサウンド、ミルフォードサウンドのオーバーナイトクルーズ、ウエストランド地域、アーサーズパス地域を除くと日本人の団体に会わなかった日はない。なにかあっても心強い。

チップは基本的にはいらないようだ。アメリカのように頭を悩ますこともない。

車の運転も日本と同じで違和感はない。(詳しくは次の項目で説明)


  
車の運転

車の運転は、右ハンドル、左車線、キロメートル表示と日本と同じ。

レンタカーは日本車が多いとのことだった。(私は予約時に車種とオートマ車に限ると指定した) 交通標識の違いはあるが、運転操作は日本と同じようにできた。


  
交通ルール

日本と同じく左側通行。交通標識は分かり易い。

違いは右側優先だ。左折時に対向車が右折しようとしていたら、その車が優先だ。またロータリー(ランドアバウトと呼ばれ、信号機のない円形の交差点)では、時計回りに走り、右からくる車が優先だ。だからロータリーに入る時に、その中を走っている車は右からくるので、その車が優先。

次は到着順だ。地方の橋は1車線分の幅しかない。また信号のない交差点で停車することになっている場合がある。このときは先に到着した車が優先的に通行できる。


  
自動車の対人保険について

成田空港で東京海上火災保険とAIUで、ニュージーランドで運転する自動車の対人保険に加入しようとしたところ、取り扱っていないとのこと。怪訝な気持ちで現地に着き、レンタカーの契約時に確認すると、保険はないとの話。

念のため空港のインフォメーションで確認したところ、ニュージーランドでは海外からの旅行者が引起こした事故による対人保証も政府がするので、不要とのことだった。


 
レンタカーの借り入れ

レンタカーはクライストチャーチ空港で借入れた。機内預けの荷物を受取り、出口をでた30メートルほど先の空港内に、ハーツの営業所があった。

ハーツの窓口で予約書、私と妻のパスポート、運転免許、国際運転免許、JCBカードを提示し、運転は2人のむねを申告、契約書にサインをする。車の駐車場をメモに書き、キーとクライストチャーチの市街地図を受取る。

空港内のインフォメーションでニュージーランド南島の地図(7.95ドル)を購入。
車は営業所から歩いて100メートルほどの空港敷地内に駐車していた。


  
レンタカー操作のチェック

借りた車は私の元の所有車と同じ車種だが、念のため運転関係をはじめ、ミラー、シートなど約30分ほどかけて操作の確認をする。キーのロックと照明のオート機能が違うので注意する必要があった。

車両ナンバーをノートに書込み準備完了。


  
道路事情

空港内の道路は2車線、車は走っているが成田や羽田に比べると非常に少ない。しばらく行くと一般道路に入る。2車線だが、さすがに車が多い。交通標識と地名の確認はナビゲーター(妻)を頼りに、車と人に注意しながら運転に集中する。

運転操作に慣れた車であることはありがたい。(昨年のイエローストーンではウインカーのつもりでワイパーをだしたことが2・3度あった。ここではウインカーの出し遅れで、車線変更や右左折ができずに通り過ぎて、一方通行の道に泣かされるところだ。)

クライストチャーチで交通量の多くない交差点では、信号機がなくロータリーになっていた。右側優先(ロータリー内優先)とは読んでいだが、実際に遭遇するとロータリー内に車が走っていたこともあって、とまどってしまい出口(?)を間違えて、引き返すはめになった。

今からおもえばロータリー内はぐるぐるまわっていてよいのだから、標識を確認できるまで、そのまま走っておればよかったのだ。

クライストチャーチとクイーンズタウンは日本の小さい都市並みの交通量、またクイーンズタウンは車線巾が狭く、人の往来、横断も激しいので、運転には特に注意が必要だった。

道路は完全舗装で快適。ただワナカからウエストランドに行く道が2ルートあり、一方は距離が短く、ダート道。所要時間は現地で聞くと同じとのことなので、私は舗装道路を走った。

ミルフォードサウンドへの途中にあるホーマートンネルは未舗装のがたがた道、車は時速20Km以下で時にはミラーをいれてやっとのおもいですれ違った。しかも照明もなかった。(06.1に行ったKさんの話ではトンネルの入り口に信号が設置され、片側交互通行になっているとのこと)ホーマートンネルをでたあとはまがりくねった勾配の急な下り坂で、どの車も慎重な運転をしていた。

市街地を離れると、制限速度は100Km、多くの車は120Kmは出していた。ただ市街地では制限速度をきっちりと守っていた。

急なカーブや坂道では、手前に黄色い標識で制限速度が表示されていたが、ここでは表示速度まで減速しないと危険を感じた。

合理的だとおもったのは、交通量の少ない道路の橋は1車線だったことだ。このため,対向車があるときの通行の優先度は、橋の手前の標識で、相手に譲る側には「GIVE WAY」と表示されていた。


  
給油・トイレ

ガソリンスタンドはほとんどが有人で給油してくれた。
 
そのなかで
マウントクックのスタンドにはまいった。無人のスタンドで周りにも人はいない。クレジットカードを挿入してから、セルフで給油するのだが、クレジットカードを読み取ってもらう手順や操作がわからないのだ。あれこれと30分ほどかかって、やっと給油できた時はほっとした。

トイレは道路沿いにもあり不便はなかった。
ワナカからウエストランド地方に行く途中のトイレは、トイレだけがポツンとあり、水道がないのでかなり汚れていた。このため持参していたウエットティシューが役にたったが、1ヵ所はあまりのひどさに、ひとつ先まで車をとばした。


  
食料の購入

最初に入ったスーパーマーケットで50〜60リットルの発砲スチロールの容器を購入。冷えた2リットルの牛乳と水をいれて、一日の冷蔵庫として利用した。その中には牛乳、水、ハム、バター、ヨーグルトなどを入れた。パン、サラダ、果物、コーヒーブレイク時の菓子なども持参。

コーヒーはモーテルに備え付けのものを使った。また朝、日本から持参した魔法瓶につめ、移動中景色のよい場所での休憩時に楽しんだ。

食料の購入はとうりがかりのスーパーマーケットや小さな商店を利用した。

ワナカのスーパーでは惣菜売り場があったので、温かいビーフシチューと新鮮なサラダ、パンを購入したところ、日本人の従業員がいろいろとおまけをしてくれた。


  
宿  泊

宿泊はどうしても泊まりたかったテカポ(宿が少ない)、マウントクック、ミルフォードサウンドのオーバーナイトクルーズのみ予約した。

その他の地域では、空室の表示が目立ち、希望にあうモーテルやホテルを選べた。


  
地球の歩き方15「ニュージーランド」の活用

宿泊、ヘリコプター遊覧(隅に小さな字で記載されているので見落とすところだった)など、地球の歩き方15「ニュージーランド」に、この
本を見せると記載の割引がうけられるとなっていたが、記載のあるものは全て、その割引率の適用で利用できた。


  
クレジットカード

クレジットカードはJCBがほとんどの場合通用したが、日本人があまり行かない地域ではVISAを使用した。マウントクックのガソリンスタンドでは、JCBは使用できなかった。


  
レンタカーの返却

空港に入り、Rent a Car Return の標識に従って車をすすめる。ハーツの標識のあるところで、空いている区画に車を止める。忘れ物がないか車内を点検。キーを抜く。空港内のハーツの営業所までは数十メートルだ。(借入れ時とは別の営業所が空港内にあった。)

キーを渡し、明細書を受け取る。車やガソリンの状態などについて、何も聞かれない。あっけなく返却完了だ。

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