7月12日 (9日目) 晴れ

 コルチナ〜ベネチア

 4:45 起床。コルチナは雲ひとつない快晴。昨日同様トファーネ山などの素晴らしい朝焼けを堪能する。7:30 朝食。テレビをつけるとイスラエルのレバノン攻撃のニュース一色だ。

 9:05 ベネチアに向かう。10:15から15分間のトイレ休憩。このあたりはトーモロコシ畑。添乗員の田中さんから、今週末7月16日はベネチアで「レデントーレ」というお祭りがあり、ボートの橋をつくったり、ゴンドラレースが開催されたりするとの話。

 高速道路はベネチアとミラノの分岐点まで700mの標識のかなり手前から、渋滞の車列が続く。ベネチアへ向かう本線に合流するまでに15分以上もかかる。どこでも同じようなことはあるのだな。

 ベネチアに近付いた。左手に鉄道の駅が見える。あれ電気機関車のようだが、蒸気機関車のようにピストンが前後に動いて車輪をまわしている。いままでに見たことのない動力車だ。急いでカメラを向けて一枚パチリと。

 ベネチア

 12:10 リベルタ橋を通過。12:17 ローマ広場に到着。ここから先は車乗り入れは原則禁止。運転手のビートさんが降りて手続きをし、水上タクシー乗り場近くの広場にバスをつける。ここで8日間世話になったビートさんとお別れ。彼はミラノをめざして帰っていった。

 12:25 水上ボートのタクシーに初乗り。海上からベネチアの建物を見物しながら、サンマルコ広場に近いホテルの桟橋に到着。12:45 ホテルに入る。

 直ぐ昼食に。離れないようにしてください。帰りの道を覚えておいてくださいとの指示。人出の多いサンマルコ広場を通り、人ごみで歩きにくく複雑に入り組んだ道を進む。次第に前方を行く姿を見失いそうになりながら、人の少ない小路へと。途中ここで曲がります。目印は○○ですとインタホンガイドから道順の案内が聞こえる。

 13:15 昼食。食後全員でホテルに向うが、前を行く姿を見失い、7〜8人が取り残される。インタホンガイドの声は聞こえるのだが、こちらから連絡のしようがない。あそこに目印の○○があると探しながら、何とか無事にホテルに帰り着く。

 ベネチアを数回訪れた2組の方が、こんな人出は経験がないと驚きの様子。14:45 部屋に荷物を納め、服を着替える。

 15:00 
サン・マルコ広場に。まずはじめはおのぼりさんをしようと、広場のテーブルに座る。程なく注文を取りに。コーラより高いけれども、ジェラードにしようと家内と相談し注文。驚いた様子で、ジェラードかと聞く。運ばれてきたジェラードをみてびっくり! 山のように盛り上がった代物だった。大きなケーキは何度も経験しているが、これははじめて。

 ジェラードを食べながら家内と打ち合わせ。サン・マルコ教会や鐘楼などの入場は、かなり時間がかかる様子だ。自由時間は2時間ほどしかないので、それらへの入場はあきらめ、リアルト橋までのそぞろ歩きをすることでまとまる。

 人ごみでゆっくりとしか進めない。安くて記念になるものを買おうかと、ショーウインドーを覗き込む。これでどう?と家内。それはいいねと私。リアルト橋も凄い人だ。週末にお祭りがあるといっていたので、その影響だろうか。

 17:15 ゴンドラ乗り場に集合。何艘ものゴンドラが出入りしている。やっと順番がきて 17:45 ゴンドラに乗る。海からの涼風が吹き向け暑さを忘れる。ひろびろとした海の上を周遊してから、狭い運河へと向かう。4艘がひとつのグループになっている。

 橋の上からこちらのゴンドラを眺め手を振る人。こちらも手を振りながら、その橋の下を通り抜ける。反対からゴンドラが来ると、4艘が左に寄り、一列になって進む。前のゴンドラに乗っている歌手がアコーデオンに合わせてカンツォーネを伸びやかに朗々と唄う。

 途中で若い女性のゴンドリエに出合ったり、豪華に装飾されたゴンドラに幸せそうな若い二人だけが乗っていたり、小型の水上ボートや荷物運搬のやや大型のボート、それに警官二人が乗っているパトロールのボートに行き会ったりと、ベネチアの水上交通を実際に見ることができた。気がつくと出発した桟橋が見える。18:30 楽しかったゴンドラでの観光終了。

 再びサン・マルコ広場を経由してリアルト橋方向へ。鎌倉・峰本のご主人が日本人好みの味付けで日本語のメニューがあるという トリットリア を探す。探せるかどうか心配だったが、建物を見ると、それぞれに番号がふられている。それを頼りにあまり迷わずにたどり着く。

 19:10 
ANTICO CALICE に着く。7時開店で一番乗り。日本人好みの味ならご一緒したいという、ベネチアに数回来たFさんご夫婦と共に。店の中央に氷の詰まった陳列棚、そこに何種類かの新鮮な魚が。

 その中の一種、美味そうな魚を指差すと、それはスズキでグリルで料理しますとのこと。それをメインにパルマの生ハム、具沢山の野菜スープ、新鮮野菜のサラダを注文、飲み物はビール、コーヒーと水。味の良いことはお墨付き、量も私には丁度ほどほど。注文はイタリア語と併記してある日本語メニューの番号を指で押さえるだけ。嬉しいねぇ。

 旅行中の楽しかったあれこれに話が弾み、時間の経過を忘れていた。21:10 そろそろ帰りましょうかと支払いを済ませる。その後鎌倉・峰本ご主人の知人だと話をしたらオーナーが来て一緒に写真に納まった。

 Fさんご夫婦と別れ、ぶらりぶらりとホテルに向かう。人通りはあまりない。ゆっくりとショーウインドーを覗き込む。サン・マルコ教会がライトアップされて、黄金色の美しい姿を惜しみなく見せている。昼間とはまた一味違った印象だ。

おりおりの熟年生活(海外レンタカー旅行)