7月7日 (4日目) 晴れ 山岳部は雨・小雪

 モンテビアンコ(モンブラン)・シャモニー

 
5:20 起床。窓のカーテンを開け外を見る。前の山の上には青空ものぞいている。しかし右手モンテビアンコ方向の山の上には雲がしっかりとのっかっている。テレビの5チャンネルの天気予報ではこのあたりの今日の天候は雷雨マークがついていたから、期待するのは無理なようだなぁ。

 7:00 朝食。その後アオスタの中心街方向に散歩。通勤途上のような人を散見。

 9:00 ホテルを出発。この辺りは晴れているのだが、山の上には相変わらず雲が多い。スキーリゾートの町クルマユール 
Courmayeur を経て、アルプス越えの出発点・モンテビアンコへのロープウエイ乗り場のある小さな村 ラパリュ La Palud には9:35到着。

 添乗員の田中さんがロープウエイ切符売り場の女性と話し込んでいる。現在4人乗り3重連のモンブランを眺望し、氷河を真下に観る エルブロンネル 
Helbronner から エギーユ・・デュ・ミディ展望台 Aiguille du Midi 行きのゴンドラは運行していないとのこと。

 そのためエルブロンネル Helbronner までロープウエイで上り、そこから折り返し。モンブラントンネルを経由してシャモニーへ。シャモニーからのロープウエイで エギーユ・デュ・ミディ展望台 Aiguille du Midi に行くことになった。

 ロープウエイで国境を越えるという貴重な体験も、氷河の絶景を楽しみながらの空中散歩もはかない夢となってしまった。

 10:00 ラパリュ La Palud 標高1,370mから出発。ロープウエイから見る山の斜面は白や黄色の花が咲き乱れている。鹿との声。右手の窓から2頭の鹿がゆっくりと歩いて行くのが見えた。10:05 パヴィリオン Pavillion 標高2,173mに到着、10:10に発つ。トリノ小屋 Rif. Torino に向うが上方は乳白色のガスで何も見えない。ロープウエイの下は急斜面、大きな雪渓が広がっている。

 10:15 トリノ Rif. Torino 標高3,375mに着く。高山病だろうか、ここで女性ひとりが呼吸がしずらく気分が悪くなったと、次のロープウエイ乗車を諦めた。

 10:25 8人乗りのゴンドラで トリノを発ち 10:28 標高 3,462mのプンタ エルブロンネル Helbronner に到着する。雪が降り、風が激しくうなる。視界は数十メートルもないのだろう。まったく何も見えない。売っていた絵葉書を購入して快晴時の絶景を想像する。

 これでは仕方がないと早々に引き上げることになった。10:53 エルブロンネルを発ち、11:20  ラパリュ に立ち返る。温度計があったので見てみると14℃だった。そこからバスが駐車しているところまで下り坂を歩く。

 
11:40 ラパリュ 発、直ぐにフランスとの国境。運転手のビートさんがバスを降りて手続きに。我々は車内に座ったままで。5分ほどでビートさんは戻ってきてOK。12:25 シャモニーに到着。12:35 昼食。野菜スープ、メルルーサ、フルーツ、ワイン、コーヒー、水。13:55レストランをでてロープウエイ乗り場に向かう。

 
エギーユ・デュ・ミディ展望台 Aiguille du Midi

 シャモニー Chamonix 標高 1,030mを 14:15のロープウエイに乗り、プランデ・レギーユ Plande Laiguille 標高 2,137m経由、エギーユ・デュ・ミディ展望台 Aiguille du Midi 標高3,842mに14:35到着。

 小雪が舞っていて、2〜30m程先は霞みながらも見えるが、少し遠くの山などはどこにあるのかわからない。15:10 集合といわれているので、急いでイタリア側に向かう。

 小雪に吹かれながら展望台から、モンブラン方向を凝視していると、薄っすらと動くものがある。人のようだ。それもふたり。ゆっくりとこちらに近付いてくる。ザイルで結ばれた男女だ。展望台の下でザイルを解き、女性が梯子を上ってくる。笑顔を浮かべて展望台に下り立った。

 続いて男性が上ってきた。男性は女性のそばに行き、胸の中に女性を抱きしめた。そのときこちらを向いていた女性の笑顔のなんとすばらしかったこと。May I take your picture ? と声をかけ、写真を何枚か撮らせてもらった。

 しばらくして エルブロンネル へのテレキャビン・ゴンドラ乗り場に行く。乗り場まですんなりと入れた。運行中止のときは危険立ち入り禁止ではないのかなぁと不思議に思う。乗り場にゴンドラがとまっていたので、記念にと写真を1枚写す。

 あれ動き出したぞ。下のほうからは、ぼんやりと動いている何かが、こちらに近付いてくる。あれ4人乗り3重連のゴンドラだ。しかも人が乗っている。さらに数分後にまたひと組のゴンドラが。写真を撮りながら、景色は見えなくてもせめてゴンドラだけでも乗りたかったなぁと家内と話す。

 15:15 エギーユ・デュ・ミディ展望台を出る。下るにつれて晴れ間が垣間見える。15:40 シャモニーに帰着。

 シャモニー

 16:50 集合で1時間10分の自由行動だ。あてもなくぶらぶらと歩く。アイスクリームが食べたいと購入。特に店を覗こうとも思わないので、教会の前のカッフェの椅子に腰掛ける。ただぼーっと風景や人の動きなどを見て過ごす。

 小雨が振り出した。集合場所近くで雨宿りをしようと、そちらに向かう。適当な場所はなさそうだ。郵便局の軒下で待っていよう。あれれグループの半数ほどの人が雨宿りをしているよ。

 17:05 シャモニー駅前でバスに乗車。モンブラントンネル入り口前は長い車の列で大混雑している。このトンネルの通行料金は大型バスで片道120ユーロとのこと。便利ではあるけれども日本の高速道路並みの値段だな。

 車窓に陽射しが差し込みだした。雲も少なく高くなった。明日は良い天気になるのか。残念ながらもう一度来るしかないか。18:35 ホテルに着く。

 19:10集合、バスで夕食に向かう。レストランに到着するとまだ準備はできていませんと。こんなに早い時間からの夕食は考えられない様子だった。

 19:30 テーブルに着く。きのこのフィテーネ、アオスタ風カツレツ、パンナコッタ、ワイン、コーヒー、水。21:00 夕食終了、皆さんはバスでホテルに向ったが、二人は徒歩で行くことにした。まだ街中はにぎやかで、赤い夕焼け雲が鮮やかだった。21:45ホテルに帰着。

 テレビをつけるとポピュラーなクラシック音楽が流れている。カバレリアルスティカーナ、トゥナイト、乾杯の歌などなど。終わりに表示されたタイトルは「3スーパースター イン ベルリン」となっていた。すばらしい音楽が聴けて満足だ。

 23:15 就寝

 宿泊 ホリディ イン アオスタ Holiday Inn Aosta


おりおりの熟年生活(海外レンタカー旅行)