旅行の申し込み
| 私たち夫婦は昭和４１年５月に結婚、今年は結婚４０周年になる。何か記念の品か想い出をと気にはなったが、両親のことがありなにもせずに時間だけが過ぎていた。 ５月中旬父の主治医に現在の容態を尋ねたところ「今は安定しています。ただし何時急変するか予断はゆるしません」とのこと。短期間の旅行なら行けそうだとの印象をうけ、急遽検討することにした。 レンタカー旅行では日数が欲しい。また現地では英会話でいつも家内に負担をかけているからなぁ。今回は記念旅行だから久しぶりに同年輩の方々とご一緒して話をしたり、のんびりとした日程の旅もよいなぁと考えた。家内も同意見だ。 それなら行き先を決めてパックツアーを探そうと家内と打ち合わせ。家内は結婚前に見たアメリカ映画「恋愛専科」のイタリア風景と二人乗り・立ち乗りのゴンドラを楽しみたいとのこと。 ドロミテ山塊の風景は私のかねての希望でもあったので話は簡単にまとまる。そこで今一度「恋愛専科」をビデオで見ようとしたが、ビデオもDVDも販売されていない。WEBでレンタルも探したが、少し前に売り切りましたとかでどこにもなかった。 オークションに出品されていないかと調べると１年間で３件あり落札額は７千円から１万円。なんとプレミアムがついているのだ！ しかしその時点では入札中はなし。アメリカのWEBで調べると入札中がある。早速アメリカ在住の娘に連絡し、落札。航空便で送付してもらった。 送られてきたビデオをすぐに鑑賞。マジョーレ湖やドロミテの風景を背景にし、二人乗り・立ち乗りのゴンドラに飛び乗るなど、主演の二人の楽しげな様子が伝わってくる。 探すツアーの行き先はマジョーレ湖のボッロメオ島、ドロミテとそこでの二人乗り・立ち乗りのゴンドラが乗れること。その他に私はイタリア側からのモンブランとマッターホンの風景を。家内はモンブランの４人乗りのゴンドラ乗車とベネチアに行きたいと。 WEBでパックツアーを探す。JTBの「世界の旅情」、その他数社。その中から３社にパンフレットの送付を依頼。 行き先、出発日・帰国日、ドロミテでの自由時間などを勘案してJTB社「世界の旅情」の「イタリア・アルプスと湖水地方１１日間」の７月４日出発を第一候補に選択した。 ツアー申し込みの前に確認しておくことがある。それはこのツアーで二人乗り・立ち乗りのゴンドラに乗ることが出来るかどうかだ。 ドロミテのどこに二人乗り・立ち乗りのゴンドラがあるのか。どのようにして行かれるのか。CORTINA TURISMOにメールで問い合わせ。数度のやりとりをした。 その結果、コルチナからバスで１０数分のところリオ・ジェーレ Rio Gere から、リフトを乗り継いだ先にそのゴンドラはあること。ゴンドラのある山はクリスタッロ山でパックツアーでは行かないが眺望がよく、山小屋もあることなどを教えてくれた。 リオ・ジェーレ Rio Gere は申し込み予定のツアーの８日目、コルチナからミズリーナ湖往復の途中に通過し、しかも自由時間の直前だ。自由時間後に出かけるか、帰途の途中でバスから降ろしてもらおう。バスの時間次第では当日は別行動でレンタカーを借りれば行かれるなぁ。 ６月に入ってツアーを申し込もうとJTB「世界の旅情」を開く。ツアーは既にWEBからの申し込みを締め切り。電話を受けた後手配しますとなっていた。朝一番で電話をしたのだが、夕方にはOKとの回答があった。 イタリア滞在中の急用に対応するため、NTTドコモの国際ローミングサービスを申し込む。日本で使用中の携帯電話にかかった電話がイタリアに転送されて通話できる。メールも可能だ。レンタル料は１日１０５円随分と安くなった。 ７月大阪に行き、父の病院や両親の関係先にイタリア旅行に行くことと緊急時の連絡先を知らせ、私が帰るまでのことをお願いする。 父の主治医に会い、容態を確認。６月はじめ熱があり軽い肺炎になっていたが、今は安定し落ち着いた状態と。母は食事も朝の散歩も平常と変わらず。心配なことはなし。 ２日後の７月４日皆さんと一緒にイタリアに向った。 |