マダレナ村
 カレッツァ湖

 マダレナ村

 マダレナ村 Maddalena はボルツアーノの北東にある小村。狭い山道をたどり、ボルツアーノからはバスで約45分から1時間の距離。陽射しが明るく感じた村だった。JTBの「世界の旅情」ツアーでは、今回のツアーではじめて訪れる場所だそうな。

 そういえば「世界の旅情・パンフレット」の中の、このツアーの紹介ページの写真はマダレナ村だったから、参加者も多いに期待していたようだ。

 途中サンピエトロ村の曲がりくねった山道の、きれいに咲いているヤナギラン、その他の花に目がひかれる。

 突然視界がひろがりチロル風の風景が飛び込んできた。ひろびろとした丘陵地は緑の草原、点在する屋根の赤い山小屋風の建物、所々にある緑の木立。美しい風景だがパンフレットのようなドロミテの岩峰は見えない。雲のかかった向こうに、その山岳は存在するのだろう。

 昼食の準備ができるまで、しばし青草の上をあちらにこちらにと歩き写真を撮る。そして屋外の椅子に腰掛けて改めて辺りを見回す。何とも長閑でゆっくりとした時間が流れているようだ。

 チロルホテルでの昼食をすませて外にでる。目の前に特徴のあるドロミテの山並みが見えた。はじめて見るドロミテの岩峰だ。屏風のようにもみえるなぁ。ただ左手の山の雲はいつまでもかかったままで、ついにその姿を現すことはなかった。

 それでも丘陵地の上から眺めた風景はすばらしい。足元には色とりどりの花が咲き、初夏の訪れを告げていた。


 カレッツァ湖

 カレッツァ湖 Carezza al Lago は濃緑の針葉樹に囲まれた一周30分ほどの小さな湖だ。

 バス駐車場から湖への坂道を下る途中、エメラルドやグリーンの美しい湖面が見えてきた。湖面は澄んでいて、針葉樹が逆さまに映し出されている。

 集合時間が気になるので添乗員のTanakaさんについて遊歩道をあるきだしたが、ドロミテの鋭く連なる砦のような岩峰の写真を撮りだしたら、直ぐに取り残されてしまった。

 それからしばらく進むと、山岳と針葉樹と神秘的な色彩の湖が一望に見渡せる地点に到達した。空気の澄んだ青空と白い雲がさらに彩を添える。まさに絶景という他に言葉がでない。

 途中にはさまざまな高山植物が咲いている。花に趣味のある人は、そちらにも力を入れて写している。自由時間は1時間あったのだが、気がつけばアッという間に経過してしまっていた。 

おりおりの熟年生活(海外レンタカー旅行)