ホワイトへブン・ビーチ  
               
                           
               
               

 ホワイトへブン・ビーチ Whitehaven Beach を訪れた。ウィットサンデー島の東側にある海岸で、約8kmも続き、砂は細かい粉状の石英で白く美しいビーチとなっている。

 白い砂が広く長く続いている浜だが、風景はどこにでもある景色。砂はきめこまかく、しっとりとしていて、ビーチ・バレーなどのアクティビティには最適のようだった。

 1日目は地域最大の ファンタシークルーズ 催行のホワイトへブン・ビーチ・クルーズで訪れた。ビーチには上陸してから迎えが来るまで約2時間30分の滞在だった。

 ビーチに上がると人々はそれぞれに思い思いのことをはじめた。水辺に沿ってゆっくりと散策するカップル。レジャーシートを広げて寝転がり愉しげに語り合うふたり。

 砂で小さな雪だるまをつくりにこやかな表情の女性。ひとりの女性は砂に願い事でも書いているのだろうか。遠くでは小学生の一団がバレーボールにはしゃいでいる。

 2日目は H2Oスポーツ が催行するビーチ・サファリを利用した。今回の旅の本来の目的地、ホワイトへブンビーチのすばらしい景観を高台から望める ヒル・インレット展望台 Hill Inlet Lookout も訪れるツアーだ。

 海岸から展望台まではよく整備された軽い上り道を約15分、スタッフは裸足で案内している。展望台滞在は約10分、いま少しゆっくりといたかった。

 天候は曇り。残念だが海の青さと砂の白さは幾分不十分だ。また潮の状況から海の美しい縞模様は最高の状態ではない。それとやはりヘリコプターのような高度からの眺めではないから、遠くの縞模様は重なって見える

 それでも青と白の微妙な色彩の変化が美しい。さざ波は海の彩りに変化をつけ、重要な脇役となっている。ヒル・インレット展望台からの眺めは、長年訪れたいと思っていた期待を裏切らなかった。

 遠くにホワイトへブン・ビーチの白い砂浜が僅かに湾曲して見える。直ぐ下の砂浜にも船が到着。人々が浜に下りてあちこちに散り、ボールを投げ合ってる。愉しげな声が聞こえてくるようだ。

 ホワイトへブン・ビーチには約45分の滞在。水際は足跡で荒れているが、少し離れると風紋が長く伸びている。足を下ろすとキュー、キューと結構大きな音がする。しばらく歩いて泣き砂の感触を味わった。

 静かな浜辺にサーファーが上陸。ひとのいないボートが波に揺られていた。

 行きにクジラが見えたあたりで、帰りも見えた。行きは1頭だけだったが、帰りは3頭、大きく潮を吹いて悠然と波間を泳いでいた。

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