今年の旅行はオーストラリアをレンタカーで走る。二日目にメルボルン空港に到着、直ちにグレートオーシャンロード・12使徒に向かう予定だ。その後アデレートを経由、ナラボー平原の大断崖とクジラの泳ぐ様子を眺め、ピナクルスを走る。エアーズロックからケアンズに飛び、グレートバリアリーフではグリーン島でゆっくりと過ごす予定。


   グレート・オーシャン・ロード


 9月3日 (成田〜メルボルン)


 知人Yさんの車で幕張へ、幕張からリムジンバスで成田へ、1時間20分ほどで到着。軽便な家族海外保険に加入。軽く食事。 写真三脚が安全チェックで3回ひっかかる、こんなことは初めて。

 定刻より遅れて出発。機内食の卵、ベーコンなどでワインを飲み熟睡。グレートバリアリーフ上空は夜明け前の通過で見えず。シドニー到着前に軽食。機材の都合で飛行機交換、乗り換え。シドニー8:00発。再び朝食、パンはリックに入れる。メルボルン9:20着。気温13℃、雨。
 
 空港内で身づくろいをし、インフォメーションで地図を入手。円をA$に交換、1ドル 69、07円
カード利用に比べ5〜6円の損。両替窓口で電話のプリペイドカード購入(A$20で日本への通話39分間、オーストラリア国内・国外へかけられ、日本語の電話操作案内があり便利だった)。


  9月4日 (メルボルン〜ポートキャンベル)

   天候 雨(時々激しい) 一時曇り 夜 晴れ

 メルボルン空港の前にあるハーツ営業所でレンタカー借り入れの手続きをする。日本で予約していると2〜3年前に比べて極めて簡単になった。毎年便利になっていて、今回は5分あまりで終了。車はフォードのFALCON。グレート・オーシャン・ロードへ直接行く道を地図に印をつけ、手書きで説明しながら、詳しく教えてくれる。その後男性が車まで付いてきて、操作の詳しい説明も。極めて親切だ。その後自分で納得のいくまで操作の確認をする。

 11:50メルボルン空港を出る。制限速度は100km、車が少なく走り易い。12:35初めての休憩場所Station Peakで25分間の休み、体をほぐし、気分を新鮮にする。

 13:00ステーション・パークを出発、グレート・オーシャン・ロードの玄関口 ジーロング Geelong(千葉ロッテ・マリーンズの春季キャンプ地) へ。道路はグレートオーシャンロードへの道とプリンセスハイウエイの分かれ道だったが、標識を見誤りひとつ手前の道に入り、数km遠回りしてしまった。

 夕陽の中の12使徒(グレート・オーシャン・ロードで最も有名な景勝地)を楽しみにしているので、先を急ぎ 13:50 トーケー Torquay は通過、途中まで降っていた雨が上がり虹が鮮やかに見えた。

 14:50おしゃれなリゾート地 ローン Lorne着。若者が大勢談笑しているカフェで、海外旅行中の定食「スープ&パン」の昼食。頭上に 「グレート・オーシャン・ロード」 GREAT OCEAN ROAD の標識をみて写真を撮る。ここから アポロベイ Apollo Bay まで狭い道がうねうねと続き慎重に運転、しかし険しい崖と入り江の美しい風景には見とれ、短時間ながら下車して眺めた。

 レンタカーは 「グレート・オーシャン・ロード」 GREAT OCEAN ROAD の中心部にさしかかる。12使徒の手前から強烈な雨が降り始めた。夕方に見ることは諦め、明日に期待をかけて通過。ところが、ロック・アード・ゴージの直前で雨があがり虹がかかる。突然の僥倖を喜び、駐車場に車をとめる。

 ロックアードゴージ Loch Ard Gorge の遊歩道に入る。空は黒い雲に覆われ、近くの断崖は闇の中で暗いが、遠くの断崖だけは光に照らし出され、浮かびあがっている。このような光景は見たことが無い。写真を数枚写す。しかしこのすばらしい景色はほんの短い時間で、再び暗く闇に包まれてしまった。

 サンダーケーブ に回ると海から押し寄せる大きな波が、狭い水路に流れ込んできて激しく岩にあたり、荒々しく砕け散っている。 グレート・オーシャン・ロードへの訪問者が多いのは頷ける。

 18:15 ポートキャンベルに着き、最初に見つけたモーテルに入る。部屋をみてから決めてと案内を受ける。こざっぱりとして感じが良い。宿泊手続きをして部屋の前に車をまわした。部屋の中は寒く、暖房をいれる。

 オーナーに翌日の日の出時間を尋ねたところ、300mほど離れたインフォメーションにわざわざ行って6:48と知らせてくれた。実に親切だ。

 モーテルから歩いて2〜3分のレストランで食事、ラム・温野菜、南京・ほうれん草のサラダ(一人一皿を注文したつもりが、それぞれ一皿だった。量的には二人はこれで十分だった。気をきかせてくれたのかなぁ。)、ワインの夕食。大変感じがよかったのでチップを置く。(通常は不要とのこと)。食後月明かりに誘われてロック・アード・ゴージまで出かける。 モーテル帰着21:00。

  本日の走行距離 324.0km


  9月5日(ポートキャンベル〜キングストンS.E.

   天候 晴れ

 4:30小鳥の鳴き声で目覚める。寒さ対策をして5:45レンタカーでスタート、オーストラリアで最も美しい沿岸道路といわれている 「グレートオーシャンロード」 GREAT OCEAN ROAD (PORT CAMPBELL NATIONAL PARK)  をドライブしながら、観光と写真撮影を狙う。まだ暗い夜の道路だったが道端に反射マークがあったので、100kmのスピードで走れた。 

 6:00 12使徒 Twelve Aposties (グレート・オーシャン・ロードで最も有名な景勝地)に着く。広い駐車場は空っぽ。車を止め、10分ほど歩き展望台に着く。波の浸食によってできたいくつかの巨大な岩柱が、海中に残されている12使徒。その後にはポートキャンベルの断崖が控えている。早速カメラを取り出し、写真撮影の準備を始める。

 紫色に染まった澄み切った空、天空に残る満月の明かりのなかに静かに浮かぶ12使徒と断崖、あまりの神々しさに感動。陽光が射すにつれて変化していく巨岩と断崖そして海と空の色彩、寒さの中で時間の経過を忘れて8:00まで立ちつくしていた。

  ロック・アード・ゴージ は男性的、野性的な印象で12使徒とは対照的な景観だ。細長く切りたった奇岩の上、断崖絶壁に容姿の整った白い鳥が何羽もとまっている。反対のサンダーケーブには荒々しい波が激しくぶつかって、大きく砕けて飛び散り実に豪快だ。まわりこんで波打ち際に下りる。形良くきざまれた砂の風紋に波が打ち上げる。

 モーテルに帰り、飛行機内で食べ残したパン、モーテルに備え付けてある菓子パンと500mlの牛乳、コーヒーで朝食。インフォメーションセンターで情報と地図を入手。セルフサービスでガソリンを入れる。

 スーパーで食料と水そして20リットルの発砲スチロールの容器などを購入。(この容器に2リットルボトルの水2本とチーズ、バター、牛乳、ハムなどをいれると丸1日は保冷効果がある) 10:55ポートキャンベル出発。

 車を走らせる間もなく 2マイルベイ だ。壮大な絶壁がどこまでも続く見事な景観にみとれる。ジ・アーチ、ロンドンブリッジ、ザ・クロットなど奇岩の形や、岩と海が対立したり、調和したりしている美しい風景に立ち寄る。明るく開放的で、海からの空気を感じるすてきな道だ。

 13:40 ウォーナンブル到着。ビックマックの昼食。店の横に併設された大きな遊戯具がいくつもあり、大勢の子どもが楽しげに遊んでいた。14:15同所出発。15:10休憩エリアで運転を妻に交代。南オーストラリア州に入り制限速度は110kmになった。17:15 ミリセントで再び給油。運転を妻から交代、走り始めてすぐに湖が左手に見え、そこに大きく真っ赤な太陽が映って、2つの大きな太陽というめずらしい光景を眺めることができた。

 18:40(ビクトリア時間では19:10) キングストンS.E. のモーテルに到着。暖房を入れる。モーテル内のレストランでチキン、スープ、ビール、コーヒの夕食。明日訪れる「クーロン国立公園」の地図と資料をモーテルで入手。

 本日の走行距離 468.6km (累計 792.6km)

おりおりの熟年生活(オーストラリアレンタカー旅行)