グランドティートン国立公園 レンタカー旅行記


 98.6.20


 海外をレンタカーで走るはじめての旅行に出発だ。観光局の女性は運転のことは心配ないと背中を押してくれたのだが、蛮勇だったかなぁ。一方で長い間夢見たイエローストーンとグランドティートン訪問の期待も膨らむ。

 14:45自宅を出て幕張へ、リムジンバスで16:10成田に到着。空港でアメリカをドライブ中の自動車運転事故にかかわる保険に加入、運転者は2名と申告した。

 17:40成田を出発。持参のスリッパをだし靴を脱ぐ。ツアーではなく、はじめて自分で計画した自由旅行かつレンタカー利用、左ハンドル右車線に、頭の片隅を不安がかすめる。11:35 ロスアンジェルス国際空港に到着。広い空港内を散策したり、食事をしたりで時間をつぶす。

 タイヤ交換のため25分遅れの 15:25 ロスアンジェルス国際空港を出発、17:50ソルトレイク国際空港 (SALT LAKE CITY) に着く。空港からホテルに電話をし、予約済みなので空港までの迎えを頼むが、予約は入っていないといっている。

 (はじめての自由旅行の不安があるなので、宿泊は全て予約することにして、日本の大手旅行会社J社に手配を頼み、バウチャーも貰って持参しているのに)。とりあえず空室はあるとのことなので、カードで支払うことにして、車で迎えに来て貰った。

 すこし時間がかかったが18:50ホテルに到着。荷物をおろして食事に外出。やれやれこの先が思いやられるスタートになった。


  98.6.21

  天候 晴れ

 5:30起床、ホテルとはカードで支払いを済ませた。ただ旅行会社J社には支払済みなので、もし入金されたらカードの請求はしないように頼んだ。

 7:00ソルトレイク国際空港に送ってもらう。空港内は朝のラッシュで非常な混雑、空港は大変大きく出発ゲートまでかなりの距離があった。朝食を食べようとあちこちの店をのぞくが、どこも同じようなメニューだ。しかたなく砂糖がたっぷりとのったシナモンケーキとコーヒーにする。これは肥るぞ。

 8:20小さな飛行機に搭乗、座席は数えると35席、乗客は7名、私たちと横浜からのご夫婦とあと3名だった。コーラーとクッキーのサービス。50分ほど経過したとき前方に雪をかむった連山がみえた。映画「シェーン」で見覚えのあるグランドティートンの山並みだ。美しい姿をしている。9:15 ジャクソン・ホール国際空港に降り立つ。澄みわたった青空の下、グランドティートンと飛行機をバックに記念の写真を撮影する。

 国際空港とはいえこじんまりとしている。荷物を受け取ったすぐ前がハーツの営業所だった。15分ほどでレンタカーの借り入れ手続きが終った。鍵を受け取り駐車場に行く。車の操作や給油口など実際に動かして確認する。アクセルとブレーキの操作は同じとわかって一安心した。

 10:40 私よりも運転経験豊富な妻が運転、私はナビゲーターとなり車を発進させる。空港内を走っている車がみあたらないので、はじめはゆっくりと進む。一般道路が見えてきた。一旦停止、左右を確認、車はいない。右車線と言葉にだして左折した。

 制限速度は65マイルとなっているが、とりあえず50kmほどで慣らし運転だ。路肩が1車線ほどもあり広いためだろうか、車は右寄りを走って、ナビゲーターとしてはやや不安だ。それをいったら妻に運転交代といわれてしまった。

 「グランドティートン国立公園」 GRAND TETON NATIONAL PARK

 ムースジャンクションで国道US−89を左折、ティートンパークロードに入り、グランドティートン国立公園入口で入園料20ドルを支払い、公園の案内地図を受けとる。すぐ近くにあるビジターセンターに入り、資料と情報を収集する。センターの前からのみえる風景は、アメリカで一番美しい国立公園といわれているが頷ける。妻と運転を交代しハンドルを握る。慎重に運転しよう。

 ティートン・パーク・ロードを北に走る。広々とした平原の先に、ティートンの山並みがどこまでも連なる。これは本当に絶景だ。駐車場に車をとめて景色とおいしい空気を味わう。ジャクソンレイクが見えて直ぐ シグナル山ロッジ Signal Mountain Lodge があった。絵のような景色を楽しめそうだし、12:00にもなったので、昼食に入る。

 室内の座席は満席で、ベランダの席しか空席がない。じーっと座っていると体が冷えてくるが差しつかえないかとのこと。厚着をしているのでOK。

 ベンチに腰をおろしたが、山と湖とが調和して、すばらしい眺めだ。ティートングリルを注文する。牛肉が重なった大きなハンバーガーで、大変に美味い。前に座っているグループは半そでの人がいたが、寒さで鳥肌がたっていた。

 13:00ロッジを出て シグナルマウンテン Signal Mountain 2,314m に向かう。山頂は天然の展望台になっている。いやー広い。眼下の平原と遠くの山々がきれいだ。おおらかな気分になる。備え付けのベンチに腰をおろし、日本にはない風景だと感激する。左手の親子が双眼鏡をのぞいて騒いでいる。指差す方をみると小さく動物が動いている。バイソンといっている。身を隠すところもない場所で、悠然と草を食べているようだ。

 山頂から少し下った ジャクソン・ポイント で車をおりて、100mほどのぼる。絶景だ、ティートンとジャクソンレイクが渾然一体となったすばらしく、抜群の眺望だ。ロッジからみた景色とはまったく趣きが異なる。高所からの眺めは、また一段とすばらしい。下山途中、水の澄んだ小さな池にまわりの木々が写りこみ、すてきな風景がみられた。宿泊の関係で今日は、ここからジャクソンに戻ることにした。

 ジェニーレイク・シーニックロードに入り、 ジェニーレイク Jenny Lake と緑の木々、美しい山々を楽しむ。ジェニーレイクロッジのベランダでハンギングチェアーに座り、林の上に仰ぐティートンの迫力を満喫する。ほとんど車が通らないので静かな雰囲気がただよう。

 ティートン・パーク・ロード Teton Park Road を折り返す。途中のパーキングに車をとめては、それぞれの場所の風景を楽しみ、記念写真を撮影する。説明板を見ながら風景をながめている親子もいる。道路を走っている車の半分はライトを点灯している。初日から充実した1日で、大いに満足した。運転もいくらか慣れたし、左折時はブロックが積んであって、自然と右車線にはいれるから、一安心した。

 17:00すこし早いのだけれども、海外ではじめてのドライブなので、予約をしてあるジャクソンホールシティーの カーボイビレッジに着く。ところが実際に予約してあったのは、なんとそこから85kmも離れた TOGWOTEE の COWBOY VILLAGE だった。

 ムースに戻り、公園には入らず、そのままジャクソン・ホール・ハイウェイを走る。左手のティートンの山並みをあかずに眺めて北上する。 スネークリバー・オーバールック Snake River Overlook に立ち寄る。太陽がティートンの後ろにかかり、スネーク川が陽光にきらめく。アメリカの有名な写真家、アンセル・アダムスの写真展でみた絶景だった。プロ写真家がひとりいて、夕暮れが最高にきれいで、後2時間ぐらいこの場所で写真を撮影すると話ていた。

 日が落ちるまでにリゾートに到着したいので、20分ほどで出発。モーランジャンクションをUSー26に入り、19:00 「COWBOY VILLAGE RESORT AT TOGWOTEE」 に着く。キャビンに行くが鍵が壊れている。キャビンを変更してもらい20:00やっと中にはいれた。今日はいろいろとあったなぁ。

 追 記  宿泊のこと

 出発時に予約を依頼した旅行社から手渡された書類に記載されていたのは、ジャクソンシティーの「COWBOY VILLAGE RESORT AT JACKSON」の地図と電話だった。したがってそのリゾートいったのだが、予約は受けていないし、今日は満室といわれた。しかし85km離れた TOGWOTEE に同名のリゾートがあるといって、電話をかけてくれ、そちらに予約が入っていると伝えてくれた。

 計画当初はバス旅行のつもりで、宿泊の手配を依頼し、その後レンタカー旅行に変更したのだが、もしバス旅行なら COWBOY VILLAGE RESORT AT TOGWOTEE にはバスが通っていないし、タクシーなども行かないようだから、どうしようもないところだった。 

イエローストーン・グランドティートンレンタカー旅行

トップページ(おりおりの熟年生活・海外レンタカー旅行)