化 石 の 森 国 立 公 園

 日本ではまだあまり知られていない化石の森国立公園
Petrified Forest National Park は自然の力の偉大さ、不思議な魅力、美しさを感じさせた。

 様々な色をした砂丘の連なりや柔らかい岩が侵食された奇岩の中に、直径1m余りの太い丸太がごろんと転がっている。叩いてみると乾いた金属音が響き、化石だと気付く。 年輪がはっきりと見える丸太も多い。

 それらは2億年以上も前、洪水で砂や泥に深く埋まった森が酸化を免れ、その後の火山爆発で浴びた火山灰の中の珪素(シリカ)が丸太を包み石・珪化木となったそうな。

 丸太の割れ目や穴に入った珪土は、やがて水晶や紫水晶になったとの説明だ。 赤褐色、縞模様のメノウ、アメジストなど様々な色をした宝石そのものなのだ。数は少なかったが散らかっている木片やチップも宝石になっており、太陽に反射して美しい光を放っている。

 人工的に切ったのかと思われるほど秩序正しいく並んでいる丸太。土地の隆起や地震でひび割れた後、裂け目に入った水が凍って自然に切られたものだそうな。

 トレイルで見所の一番はクリスタル・フォレスト 
Crystal Forest、次いでジャイアント・ログズ Giant Logs 色とりどりの砂丘との眺めはブルーメサ Blue Mesa が見ごたえがあった

 陽射しが強く、暑さも厳しい。半そでの両腕は真っ赤に日焼け、数日後には水泡ができた。

 昔はもっと沢山あったそうだが、国立公園指定前に宝石商に持ち去られたとのこと。そのため現在は絵葉書で見た丸太の多い場所はレンジャーでも限られた人だけが立ち入り可能との説明。公園の開門時間も7:00〜19:00となっていた。

撮影日 2008.6.6

アメリカ南西部旅行