カーチナー洞穴群州立公園

カーチナー・キャバーンス州立公園
  
Kartchner Caverns State park


 カーチナー・キャバーンズ州立公園は1999年から公開されましたが、世界でも数少ない生きている鍾乳洞であり、また世界有数の美しい鍾乳石が見られるため、見学には事前にツアーを予約する必要があります。また洞窟内の撮影は禁止です。

 この鍾乳洞には石灰石からできた氷柱状の鍾乳石があります。それらは様々な珍しい形状で、世界でも有数の美しさといわれています。鍾乳洞は外にもありますが、鍾乳石が今も成長している、生きている鍾乳洞は多くはないそうです。

 その自然の状態を維持する取り組みは万全で、まず事前の予約が必要です。州立公園に到着して目に入ったのは、砂漠とは思われない柔和な風景でした。木々の淡い緑が優しく迎えてくれました。受付を済ませて集合場所に行きました。

 カメラや携帯電話は勿論、手に持っているものは女性のバックも含めて全て備え付けのロッカーに保管するようにと。洞窟内はほのかな照明があるのでライトの持参も不要ですと。

 それからレンジャーによる鍾乳洞や石筍の出来た経緯などの説明がありました。会話力のない私には殆ど理解できませんでした。

 説明が終わると参加していた子供4名が交互に沢山の質問を投げかけていました。レンジャーは丁寧に答えていました。大人の方々も注意深く耳を傾けているようにみえました。

 遠くに見える山の中腹の洞窟の入り口には、遊園地で見かけるような車での移動です。

 洞窟内の石筍に触れることは禁止です。その代わりでしょうか、入り口の前に置かれている石筍は触れてもよいとのこと。大人も子供も皆触っていました。私もそっと撫でてみました。

 洞窟は二重の扉の中でした。入るときは外の扉を閉めた後しばし待機、洞窟内の温度と湿気への影響を少なくしてから中の扉を開けました。中に入ると天井からの霧雨で髪の毛や衣服に付着のほこりを湿らせます。洞窟内にほこりが落ちるのを防ぐためだそうです。しばらく進むとまた扉がありました。外に出るときは反対に中の扉を閉めた後表にでる扉を開けました。外気が中に入るのをしっかりと防いでいるのが分かります。

 洞窟内は湿気が多いのですが、それほど寒くはありません。様々な形の石筍は淡い光に反映して水滴のように光って美しい光景が展開しています。上からの鍾乳石も見事な彫刻となっています。

 しばらく進んでレンジャーの指示で座りました。静かに無音で暗闇の世界をどうぞと。

 このようなことで美しい鍾乳石や洞窟内の光景の写真撮影はできませんでしたので、外の風景だけを掲載した次第です。

 3枚目の写真の木は CENTURY PLANT と説明書がありました。その後行ったビッグ・ベンド国立公園でもいくつも見かけました。

 2008年7月24日の毎日新聞千葉版に次のような記事が掲載されていました。「富津市金谷のJR浜金谷駅花壇で、数十年に一度だけ咲くとされる珍しいリュウゼッラン(竜舌蘭)が咲き始め、観光客らの目を楽しませている。

 中南米産のリュウゼッランはヒガンバナ科の多年草。成長が極めて遅く、欧米では100年に一度しか花をつけない「センチュリー(世紀)プラント」と呼ばれている。日本の風土気候でも開花は30〜50年に一度で、花が咲けば枯れてしまう。

 5月から茎が伸び始め、高さは現在約10メートル。幹から花柱が伸び、花柱から枝分かれした先端に筒状の黄色い花が密集している。

撮影日 2008.6.17

アメリカ南西部旅行