カ ー ル ス バ ッ ド 洞 穴 群 国 立 公 園

 カールスバッド洞穴群国立公園
  
 Carlsbad Caverns National Park 

 カールスバッド洞穴群国立公園は1995年世界自然遺産に登録されており、アメリカに点在する鍾乳洞で最大級のものだ。

 地上から地下の洞窟内部までの300mはエレベーターで降りる。地下のその場所はランチ・ルーム、想像を絶する大きな空間で驚かされてしまう。そこからさらに内部へ進むとビッグ・ルームやキングス・パレスなどいくつもの大きな空間が存在する。左上の写真はキングス・パレスで右にガイド中のレンジャーが写っています。

 内部は繊細な彫刻の鍾乳石や見上げるような大きさで貫禄十分な鍾乳石、装飾豊かな宮殿などなど、驚異的な光景が次々と展開し、気がつくとかなり下まで降りていた。右下の写真はツアー中の観光客が鍾乳石の横を歩いています。

 このように大小や形状の異なる鍾乳石があるのは、この洞穴の誕生に由来しているとの説明だ。このあたりは内海で、海の生物の死骸などが堆積したサンゴ礁・石灰層だったが、数百年前に隆起し、その後雨水などに浸食されて鍾乳石ができた。そのため通常の洞穴の石筍とは違うとのことだった。

 キングス・パレス・はツアーでないと行かれないのだが、15時出発、16時30分解散が一番人気、その後ビッグ・ルームを回ると、丁度コウモリの飛翔が始まる夕暮れの時間となるからだ。

 洞窟内部での撮影はフラッシュも三脚もOK。それどころかランチ・ルームでは軽食や飲み物を販売していた。


 写真撮影は禁止されていたが、日暮れとともに洞穴の穴かららせん状に飛び出してきたコウモリの40万匹の群れは圧巻だった。

 19:15 レンジャーが2名、なにやら準備をしているようだ。19:30 レンジャーからの説明始まる。撮影禁止、雷を検知したら中止(コウモリが出てこない)、公園閉鎖時間21:00との関係で20:30に終了と。

 洞窟内にマイクが設置されているので飛び始めたら、その音がスピーカーから流れる。はじめに飛び出してくるのは2〜3羽、羽を閉じて急降下、隊列を組みらせん状の渦を巻きながら飛び去っていく。においがあるので飛び始めたら分かる。長いときは数時間も続く。発見時は800万羽いたが現在は40万羽、ただ昨年は180羽観察したと。

 スピーカーから飛翔を始めた音が流れたら静粛に。音がすると飛翔を中止するから。説明中もあたりはわいわいがやがやとかしましい。

 スピーカーから突然 ドドド ガガガと音が聞えた。1〜2分後に飛び出してくるからと説明中止。偵察のコウモリは分からなかったが、隊列を組んだコウモリが飛び出してきて旋回しながら彼方の空に消えていく。隊列は途切れては直ぐに次の隊列が現れる。

 コウモリの飛翔ショウーはこれからが佳境に入ると思っていると 20:30 帰途につく時間となった。

撮影日 2008.6.21

アメリカ南西部旅行