熱   気   球

 セドナの早朝に熱気球 Balloon を体験した。当初の計画はインターナショナル・バルーン・フェスタ開催地のアルバーカーキーで体験する予定だったが、現地で予約がとれなかったのだ。

 次善はセドナと予定していたが、セドナの会社や電話番号は調べてきていなかった。そこで慌ててセドナの会社を探し、急遽予約を入れておいた次第。当日はこの会社だけで5つの気球が飛び立ったから人気の高さが分かろうというものだ。

 早朝4:45モーテルでピックアップ、途中2名のテキサスの女性を乗せ、広場に到着。5つのバルーンをいっせいに広げ、ガスを中に吹き込む。我々もバルーンを広げる手伝いいや面白そうなので積極的に参加する。

 ガスが充満したところでおもむろに籠を立ち上げていく。薄暗闇の中に温かみのある
オレンジ色のバルーンが大きな姿を見せる。さぁ乗船だ。みな嬉々とした表情をしているよ。

 空が薄っすらと明るくなりピンクに染まってきた。足下はまだ暗く、何も見えない。バルーンが明るくなった空に吸い込まれていく。次第に高度をあげながらゆっくりと周遊がはじまる。

 大きなボルテックス・岩峰に近付く。パイロットがガスを噴かせる。高度は3,000フィート。このまま巡航すると。高所恐怖症の妻があちこちを見回し、カメラのシャッターを押している。不思議だな、怖さを全く感じない。

 他社のバルーンも飛んでいる。エンジンのついた一人乗りの乗り物が大きく旋回を繰り返している。早朝の爽やかな空気が気持ちよい。寒くないのは何故だろう。ガスの熱さのためかな。

 乗っていること自体が愉しいが、ロマンチックな気分に浸れるのもいいものだ。足元の風景に陽があたりだした。出発地に向かい始めたようだな。次第に高度が下がる。正面に枯れ木があるぞ。危ない。地上にいたアシスタントが慌てて後からバルーンを引くが、その程度の力では前進をとめない。顔を伏せて待機、木にぶつかったが地上には帰りついた。

 アシスタントがバルーンを折りたたんで片付けている間に、シャンパンなどの飲み物とハムバーガーの朝食がでる。澄んだ空気、開けた風景、そして何よりもバルーンを楽しんだ後だから、おおいに話が弾んだ。

 熱気球の会社
  Northern Light Balloon Expeditions

撮影日 2008.6.13
撮影地 アリゾナ州 セドナ

アメリカ南西部旅行