アメリカ南西部レンタカー旅行

6月22日(18日目)  快晴

ビッグ・ベンド国立公園  Big Bend National Park

 5:15 起床 6:00 朝食 8:05 モーテルを出発 US−285を南下、ニュウーメキシコ州からテキサス州に入る。

 テキサス州に入ると風景が一変、石油採掘風景がそこここに見られる。広大な畑には作物の緑が鮮やかだ。この風景は映画ジャイアンツにはなかったぞ。制限速度も75マイル 120kmになった。

 10:25 (ニューメキシコ州時間 9:25) Pecos市街に入る。長い列車の通過に出会った。スーパーがあったのでトイレを借りる。10:55 Pecos発。

 11:40 Fort Stockton ウオルマートを見つけ買い物。カップラーメンが安いと仕入れる。12:20 買い物終了。ここからは US−385経由だ。13:05 道の両側は牧場、Randolph Ranch 入り口の表示の前で昼食。開放的な風景がすばらしい。13:40 食事を終えて前進再開。

 15:25 ビッグ・ベンド国立公園 Big Bend National Park の東エントランスに到着。山や景色を撮影しながら 16:30 ビジターセンターに。資料や説明を受ける。夕陽と日の出のお勧めのポイントはここと。

 とりあえずロッジに行ってチェックインを済ませて置くことに。写真を撮りながらの移動で時間がかかる。17:20 ロッジ着 荷物を降ろし、車を1台にして 18:10 ロッジ発。

 夕暮れは が Boquillas Canyon Overlook 素晴らしいとの話だったので、そちらを目指す。途中グランドキャニオンを彷彿とさせる景色に出会う。

 19:10 Boquillas Canyon Overlook に。映画ジャイアントで唄われたリオグランデ川が草原の中を流れている。淡いオレンジ色に染まりすてきな情景だ。水に手をつける、生温かい。対岸はメキシコか。コヨーテが水を飲んでいる。

 断崖が夕陽で赤く染まり、その下をリオグランデが流れている筈だ。どこにそのような断崖があるのかと探しまわる。小高い山を登ってみる。ひとの踏み跡がある。(後で地図をみたら Boquillas Canyon Trail と小さく記載されていた)

 トレイルを川まで下る。砂地に足をとられる。太陽が間もなく沈んでしまう。急がないと間に合わない。川を回り込んだら、先端が赤く染まった断崖だった。時に19:35 手前の陽が落ちて暗くなった台地で野生の馬が草をのんびりと食んでいた。

 すっかり暗くなるまで Boquillas Canyon Overlook の風景を眺めて過ごした。21:05 帰途に着く。兎が次々と現れる。ひょいと気付くとガソリンが随分と少なくなっている。明日は早朝から車使用だから給油を済ませよう。

 21:55 ガソリンスタンドに入る。カードを挿入するが給油できない。既に無人だから店で支払うこともできない。あれこれしてやっと給油が始まった。あれ、何と給油速度の遅いこと、これほど遅いのは誰も知らないとのことだった。

 22:40 ロッジに帰着、皆がそろっての夕食はこれが最後と、冷凍食品を解凍したり、オーブンで焼いたりと、それなりに豪華な食事となった。24:30 就寝。

本日の走行距離 567km   累計走行距離 6,057km


6月23日(19日目)   快晴

 4:30 起床 5:05 ロッジ発 Santa Elena Canyon Trail に向かう。ジャンクションからは未舗装だが距離の短い Old Maverick Road を走る。6:20 駐車場に車を停め、直ぐそこのリオグランデ川を目指して歩く。

 アメリカ側もメキシコ側も巨大な岩壁が聳えている。リオグランデ川はその間を緩やかに流れている。メキシコ側の岩の上に残月がかかる。暗闇の中岩肌が薄っすらと青みをましていく。

  6:55 メキシコ側の岩の先端に光があたり、次第に川に近付いていく。2〜3分後アメリカ側の岩にも光射しはじめた。リオグランデ川に赤い岩が映し出される。岩全体が赤く染まった。シャッターを押すのも忘れて見ほれてしまう。

 7:40 岩壁の色が平凡になった。撮影を終了しよう。今回の旅行最後の写真になるだろう。ロッジへの復路は往路とは違う Ross Maxwell Sienic Road を経由する。

 8:55 ビッグ・ベンド・リゾートのレストランで朝食。食後ベランダでしばしの談笑。11:00 ロッジをチェックアウト。シーニックロードのローカル道ー170を走りたかったが、ビジターセンターから風景はすばらしいが道を迷ってメキシコに入らないように注意してください。入ってしまうと厄介ですと。

 州道ー118に車を向ける。州道でも制限速度は75マイルだ。12:50 メキシコからの不法入国を取り締まる検問所があった。今回はパスポートを見せ簡単な質問だけで通過した。

 昨夜の給油は高いのと時間がかかると満タンにせず、今朝も給油をしていない。ガソリンの残量は50マイルと表示がでた。ガソリンスタンドがあるであろう次の町 Alpine まで 35マイルほどだから、まず大丈夫だろう。

 13:25 Alpine に入る。真っ先にガソリンスタンドを探し給油を済ませる。裁判所の前庭は木陰がありテーブルもある。昼食をとることにした。トイレも裁判所で借りたが、旅行中に裁判所のトイレを借りたのは初めてだ。

 14:10 再び走り出し US−90 を西北へ。Iー10に入り西に向かう。制限速度は80マイル 128kmだ。空いているから快調に飛ばす。路肩にパトカーが停まっている。

 ふとバックミラーを見たらパトカーが赤と青のランプを点滅させて後についている。しばらくして再度みても同じ状態。これは停車しないといけないかも知れないと路肩に車を寄せて停まる。

 速度はオートクルーズで走っているから違反はしていない。理由がさっぱり分からない。パトカーから降りてきた警官にパスポートを見せる。違反はないが路肩にパトカーが停車している時は速度を落として通過するか、追い越し車線に車線変更するかしないといけないとのことだった。

 18:10(エルパソ時間17:10) エル・パソで先日訪れたコストコに到着。ガスを満タンにし、買い物を済ませ空港に向かう。 18:00 レンタカーを返却。18:10 モーテルにシャトルバスの迎え依頼の電話をかける。

 太陽は傾いているが気温は高く暑い。しばらく待つがバスは来ない。再度モーテルに電話、今でましたと。そば屋の出前のような話だ。モーテル到着後またまた中華料理店に行き 19:30 夕食。

 20:40 モーテルに帰る。娘夫婦は フェニックス Phoenix からダラス経由でワシントンD.C行きを予約。ダラス発は我々よりも30分後だから会えるかも知れないと言いながら荷物の整理。余裕をみておきたいから交代で運転すると言い残して22:15に別れた。 今回の旅行も無事に終了したと妻と会話。22:50 就寝。

 本日の走行距離 661km   累計走行距離 6,718km


6月24日(20日目)

 5:00 起床 5:20 残り物のカップラーメンの朝食 6:00 モーテルをチェックアウト、空港への送りは早朝なのでモーテルの車ではなくタクシーだった。

 空港のは大勢のひとだが、見渡したところ日本人はひとつのグループの3名だけだった。日本テレビのスタッフで我々と同じ日にホワイトサンズの収録をし、放映は7月の予定と。(7月19日と26日午後11時30分から放映された)

 7:55 予定より早く エル・パソ空港を飛び立ち、9:40(テキサス州ダラス時間 10:40) ダラス空港に到着。ゲートの前に若いふたりの女性が私の名前を書いた紙をかざしている。

 ターミナルが違うので案内します。カートに乗車してくださいと。現役の出張帰りに出迎えやみやげの検疫を済ませてくれたことはあるが、退職後でははじめてだった。そのためダラス空港のスカイ・リンクには乗りそこなった。成田から到着時に乗り継いだ国内線は同じターミナルですぐ側のゲートだったから。

 11:40 搭乗ゲートで搭乗券を差し込もうとした時に後から呼び声が。娘夫婦が別のターミナルから急いで駆けつけてくれた。愉しかった、また時間がとれたら一緒に旅行をしたいなどと簡単な会話をして別れる。

 機内に、ウエルカムドリンクはワインを注文。正面の画面に 東京まで6,420マイル 10,332km 外気温度 華氏87度 摂氏31度と表示されていた。

 12:40 ダラス空港を離れる。食事は久し振りに和食をとった。17:40 ベーリング・グレーシャーに沿ってを飛行中との表示、そっと窓を開ける。アラスカの雪山が遠くまで見通せた。

 18:20(現地時間15:20) アンカレッジの南、スワードは北に29kを飛行中。18:45 5,160km 高度 10,972m 外気温度 −47℃ 速度 901km 丁度行程の半ばを過ぎた。 19:20頃アメリカ大陸を通過し太平洋に。東京まで 4,663km となっていた。

 25日 1:05(日本時間 15:05) 成田に到着。愉しかった旅行はここに無事終了。電車で帰宅するK.Tさんと別れ、今回も便利に役立ったレンタルの国際ローミングの携帯電話を返却。

 空港からリムジンバスで海浜幕張駅に、そこからタクシーで21日ぶりに帰宅した。

アメリカ南西部レンタカー旅行記