アメリカ南西部レンタカー旅行

6月11日(7日目) 厚い黒雲 後 晴れ

アンテロープ・キャニオン  Antelope Canyon

 5:30 起床 肌寒い朝だ。外に出て空を見上げる。厚く黒い雲が一面に広がっている。日の出は期待できないとブライスキャニオン行きはあきらめた。

 7:20 モーテルを出発。州道ー12 から USー89に入り南下、ページ 経由でアンテロープ・キャニオンを目指す。9:00 カナブに入る。食料や水などを購入。

 10:10 バーミリオンクリフス国定公園(公式ページ 写真家のWEB)のオフィスに。テレビやDVDで見た素晴らしい風景の ザ・ウエーブについて話を聞き資料をもらう。私の年齢ではもはや体力的に行くのは無理のようだ。折角だからと絵葉書と帽子を購入。写真集などは紹介されて間がないのでまだ発行されていませんとのことだった。

 10:45 レイク・パウエル Lake Powell を見下ろす展望台に車をいれる。青い空、白い雲、大きな峡谷に囲まれたブルーの湖。湖上に浮かぶ沢山のボートハウス。

 優雅に休日を愉しむ環境が目の前にある。5年前はクルーズでレインボーブリッジまで行ったが、今回の旅行の主目的はアリゾナ、ニューメキシコ、テキサスの南西部だと、そうそうに立ち去った。

 11:00 グレン・キャニオン・ダム Glen Canyon Dam に。写真だけは撮ろうと車を停める。橋の下をラフティングのボートが通り過ぎていく。あそこに見える発電所の煙突はアンテロープ・キャニオンへの通り道だろう。

 USー89から州道ー98に入る。火力発電所で左折するか右折するか。一度きているがとりあえず アッパー・アンテロープ・キャニオンに行ってみようと右折する。11:20 アッパー・ アンテロープ・キャニオン Upper Antelope Canyon に着く。料金徴収の小屋が出来ていたり、ツアーと思われる車が10台あまり駐車していたり、随分と様子が変わったなぁ。やはり今回はロウアーにしよう。

 11:30  ロウアー・アンテロープ・キャニオン Lower Antelope Canyon に着いた。こちらは通常ツアーはないので混雑はしないそうだ。RV車やSUV車が数台駐車している。

 受付に行くと全員のフルネームを記入する。狭いキャニオンをかなり下に降りるので気象異常時に渓谷内の人数を把握するためとのことだった。ここはナバホ族居留地だから夏時間採用中、未採用のアリゾナ州時間なら11時前ということになる。

 砂に足をとられながらキャニオンの入り口に向かう。細い割れ目が長く延びている。手前から中に入る。緩い下り坂、進むに連れてただの岩肌と見えた壁面が妖しい色彩になっていく。

 通路は極端に狭い。反対から人が来たらすれ違いのできるところは限られている。所々岩が飛び出している。光の当たる艶やかな赤色、漏れた光が僅かに差している紫のいろ、幻想的な光景がどこまでも続く。

 岩の造形やそこに刻まれた細い線刻が、雨や風など自然の力で形成されたと知ると、その偉大な力に畏怖を感じる。

 反対から若いふたりがやってきた。道を譲り合い、神秘的な光景を前にしばし会話。うまく写真が撮れない、ふたりを写して送ってくれないかと。OK ふたりの写真や美しい女性の写真も。私にも良い想い出だ。

 14:00 長い昇りの階段が見えてきた。渓谷内に射しこむ光も少なくなってきた。そろそろ引き上げようと地上に上がり、細い割れ目に沿って車にもどった。14:25 遅い昼食。

 再び USー89に入り南下、州道ー395へ。ナバホ族居留地を離れたので、夏時間不採用のアリゾナ州時間に切り替え。

 16:15 (ユタ州やナバホ族居留地時間 17:15) サンセット・クレーター・ボルケーノ国定公園 Sunset Crater Volcano National Monument のビジターセンターに到着。簡単に話を聞き、周辺の風景を見ただけで先を急ぐことにした。

 僅かな距離だが I−40 から I−17 を走り US−89A に向かう。セドナには I−17 の方が早く着けるのだが、風景の美しいシーニック・ロードの US−89A で行くことを選択した。

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