ザイオン国立公園 写真集 ZION NATIONAL PARK

 ザイオン国立公園 Zion National Park は、こころのやすらぐ、雰囲気の落ち着いた、大人のための休息地のようだ。写真撮影が実に愉しい。

 朝6時、ザイオンロッジ Zion Lodge で迎えた朝はすがすがしく透明な空気に支配されていた。みずみずしい新緑の若葉がザイオン全体をつつみおいしい空気を提供しているからだろう。

 ザイオンロッジは巨大な岩山に取り囲まれている。その岩山の岩肌が太陽に照らされて、上から下へと黄金色に輝きはじめた。岩の下は向かい側にある岩の陰が暗くおおきくかかっている。

 ザイオンはどこもかしこも絶景で、トレイルの散策も楽しかった。その中でもユタ州道9号のジャンクションにかかる橋の上からの眺めが最高だ。

 昨日は昼と夕方に訪れて夕陽に照らされた美しい光景をみたのだが、トレッキング途中で夕暮れになったので、三脚を持参していなかった。そのため思うようには写真が撮れず残念だった。

 ザイオンを離れる前に今一度、日中でも美しい風景をこころにとどめよう訪れて、ゆっくりと眺めながら、3枚目の写真を写した。

 ザイオンのほとんどは下から見上げる風景だが、ただ1ヶ所上から見下ろすポイントがあると聞いて、昨日最初に歩いたのがキャニオンオーバールックトレイルだ。

 キャニオンオーバールックトレイルはザイオン・マウント・カーメル・ハイウエイのトンネルを出て直ぐ東の駐車場がトレイルヘッド。ザイオンキャニオンやパインクリークキャニオンなどの絶景を見下ろす展望台まで1時間足らずのハイキングだ。




 4枚目の写真はトレイルの終点からの景色だが、写真の中にトレイル中の2人が小さく写っていて、岩石の巨大さを象徴していた。

 トレイルの途中にはきれいな花がたくさん咲いていて、疲れた体をいやしてくれた。

 ここが砂漠地帯からだろうか。美しい赤や黄色のサボテンも散見された。

 午後はシャトルバスに乗ってナローズの入口の終点まで行き、Grotto Trail を North Fork Virgin River の川沿いにゆっくりと歩いて下った。

 ところどころで車道に戻っては、通りかかったシャトルバスを写したりもした。

 萌えるような新緑の鮮やかさを写真に残したかったのだが、早くも谷底の川沿いは巨岩の陰になり光が届かない。残念だったのでいくぶんでも光のある風景をさがして撮影していった。

 日没時間の気配が感じられたので、ビジターセンターで夕方の景色がきれいだと教えてくれた下流域に行くことにした。

 しばしシャトルバスの停留所で到着を待つ(下段の2枚目)今から三脚をとりにロッジに戻っている時間はなさそうと思われたので、ビューポイントに直行することにした。

 昼間見た景色から州道9号とのジャンクションの橋上からの眺めが良いだろうと考えながらバスを待った。

 橋の上にはすでに三脚を構えた人が数組、中には助手のような人を2名連れているカメラマンもいた。ここはおそらく夕暮れの美しい景色がみられるポイントだろう。

 カメラを手に持ってしばらく待った。次第に岩肌が夕陽に照らされ、その手前を流れる川と大きな樹木の新緑が見事に調和して、言葉ではいいあらわせない美しい風景をえがいた。

 手持ちで欄間に肘をついての撮影になったので、岩肌のみに焦点をあわせて写真を撮り、印象的は風景はこころの中に仕舞いこんだ。

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