グランドキャニオン国立公園 サウスリム イーストリム
    Grand Canyon National Park South Rim 


  6月4日  晴れ

 グランドキャニオン国立公園 サウスリム Grand Canyon National Park South Rim から見る夕日の風景が楽しみだ。レンタカーの走りが遅く感じる。

 ノースリムを出てから、昼食や休憩をしながら約4時間、16:35 グランドキャニオン国立公園 サウスリム Grand Canyon National Park South Rim の東入口 East Entrance に到着した。ここからグランキャニオン国立公園 イーストリムがはじまる。

 エントランス前後の道路は舗装工事中で凹凸が激しい。16:55 イーストリム最初の展望台がある デザートビュー Desert View に入り給油、飲み物などを購入。その後インフォメーションで観光ポイントを教えてもらう。

 ここの展望台 ウォッチタワー Watch Tower からはグランドキャニオンの断崖・峡谷とカーブするコロラド川が見え、右手の断崖の上は、遥か遠くまで続く砂漠 Color Desert が霞んで見える。抜群の見晴らしだ。

 デザートビューは駐車場が広く、ガソリンスタンドやインフォメーションがあるからだろうが、人が多く溢れ返っている印象だ。

 17:15 デザートビューを出発。グランドキャニオン国立公園 イーストリム East Rim の見所をまわる。まず ナバホポイント Navajo Point だ。すこし靄がかかっているが、峡谷の深さがわかり、川の流れが見えて、グランドキャニオンの素晴らしさに感動した。

 リパンポイント Lipan Point はさらにすばらしい。コロラド川が左右に流れる様子が見える絶景ポイントだ。谷底が深い。ここは帰りに今一度立ち寄りたいと妻と話す。

 ビューポイントではなかったが、眺望のひらけた場所から、靄につつまれた山々の重なりが幻想的に見える場所があった。車を路肩に寄せて風景を眺め、写真を写した。

 18:10 モーランポイント Moran Point に入る。太陽が雲に隠れて峡谷や岩峰が見えない。とりあえずひとわたり主なポイントをまわって、気にいった絶景をみつけて、ゆっくりしようと先を急ぐ。

 18:30 グランドビューポイント Grandview Point に到着。ここはDesert View Drive からかなり奥まったところにあった。見晴らしがよく壮大な景観は見えるけれども、川の流れが見えない。さらにヤキポイント Yaki Point にまわったが、感動がわいてこない。

 19:10 マーサーポイント  Mather Point に到着。峡谷に白い岩が張り出し、断崖とテンプルが幾重にも重なって抜群の眺望だ。日の入りも近くなってきたので、この近くで夕暮れの写真を撮ろう。

 トレイルを東方向に歩く。樹木が邪魔して眺望がひらけない。老夫婦ふたりだけがベンチで暮れいく景色を静かに楽しんでいる場所に行き会った。眺望がひらけているので、ふたりの邪魔にならないよう、片隅で三脚の準備をはじめた。

 その時後から声がかる。老夫婦ふたりはベンチをさげ、前にどうぞと手招きしてくれた。すこし躊躇したが好意に甘えておふたりの眺望を遮らない位置でカメラをかまえた。太陽は雲の中に隠れたままだ。写真撮影ができないのでぶらぶらしていたら、おふたりから話かけてきた。

 朝鮮戦争のときに従軍して、横須賀や函館に勤務し、朝鮮に出撃もしたという。2000年のアメリカ旅行でも、数組の夫婦から話かけられたが、先方から話かけられたときはいずれも朝鮮戦争従軍と日本に滞在したと懐かしげな様子だった。

 雲の切れ間から太陽が一瞬顔をだした。オレンジ色のテンプルが美しい。展望台の人々がいっせいにその方向に体を翻したのが見えた。ヤバパイポイント Yavapai Point に立ち寄ったが、すでに暗く景色を楽しむことはできなかった。

 20:15 ロッジにチェックイン、その足で夕食のためレストランにいったが予約で満員だった。20:30 いったん部屋に入り、改めて食料購入に遊歩道を歩いて売店に向かった。

 21:50 就寝。  今日の走行距離  422km   累計走行距離  3,367km



  6月5日  晴れ

 4:20 起床。4:50 マーサーポイント Mather Point は昨夕撮影の地点に行く。展望台には大勢の人がいるが、ここは妻とふたりだけで静かだ。カメラをとりだしてみたら、ボタンがひとつ陥没していて動かない。液晶画面に表示される文字も表示されない。

 電池を入れ替えたり、いろいろするうちあわててしまって、カメラの裏蓋を開けてしまう。昨夕のここで写した写真がだめになってしまった。色々とやってもみたがカメラは作動しないので、念のために持参した古いカメラを使うことに切り替えた。

 (カメラは2・3日前にISO感度表示がおかしかったりしたが、ついに作動しなくなった。このカメラは帰国後修理にだした。)

 朝もやが立ち込めていてあたりが十分に見えない。太陽がでてきたようだ。右手前方から薄く光がさしている。しばらく後太陽が高くなって靄がやっとはれてきたが、すでに手遅れで期待した神秘的であろう風景に遭遇できなかった。

 一応記念の写真を写した後、展望台までトレイルを散策した。人気のある展望台で先ほどまで大勢の人がいたが、、サンライズが終わった今は、ほんの数名だけになっていた。

 7:00 マーサーポイントを出て、ロッジに帰る。7:35 ブライトエンジェルロッジ Bright Angel Rodge のレストランで朝食。一人旅をしている若い日本人女性と出合った。グランドキャニオンの景色が好きでしばらく滞在しているとのことだった。

 食後断崖に沿ったトレイルを歩いて部屋に戻る途中、数名の人が空を見上げて歓声をあげているのに出会った。。大きな鳥が悠然と雄飛している。名前をたずねるとコンドルとのことだった。

 8:50 ホテルをチェックアウト、ウエストリムへ行くことにした。ウエストリムは車の乗り入れは禁止。シャトルバスを利用するのだが、ホテルからシャトルバス乗り場までは数分のところなので、車はホテルの駐車場に残したままにした。

 9:10 Village Route Transfer から グランドキャニオン国立公園 ウエストリム West Rim 周遊のシャトルバスに乗車。往きは途中のポイント全てに停車、帰りは2ヵ所だけ停車するとの車内での案内。

 妻と相談して、時間がないから往きに車窓から雄大な風景を眺め、帰りにバスが停車する2ヵ所間のトレイルを歩くことにした。

 シャトルバスの終点 ハーミッツレスト Hermits Rest に 9:35 到着。観光客がバスで行ける西端だ。石作りの小さな小屋をとうり抜け、トレイルヘッドの方向に進む。左は壁が張り出していて邪魔だったが、キャニオンを遠くまで見晴らした。

 10:10 シャトルバスに乗車、10:20 モハーベポイント Mohave Point に。ここから断崖に沿ったトレイルを歩く。崖際の細いところもあり冷や汗をかく思いだったが、景観はすばらしかった。

 谷底を流れるコロラド川がはっきりと見える。峡谷に突き出た ホピポイント Hopi Point からは 左右に広がったパノラマ風景だ。

 11:10 ホピポイントから再びシャトルバスに乗り、11:20 Village Route Transfer に帰りついた。11:35 サウスリムを出発。

 12:35 リパンポイント Lipan Point で180度の壮大な景色を見ながら昼食をとった。若いふたりがすこし離れた崖の上で食事をしている。この絶景を僅か4人だけが眺めている。贅沢な時間が優雅に過ぎていく。

 ナバホポイントにもすこし立ち寄り、13:30 デザートビューに着く。水、ジュースなどの食料を購入。13:45 公園ゲートを通過して、モニュメントバレーに向かった。

おりおりの熟年生活(アメリカ中西部レンタカー旅行)