レイクパウエル

 Lake Powell & Rainbow Bridge



  6月2日  晴れ

 今日の予定は レイクパウエル Lake Powell をクルーズし、レインボーブリッジ Rainbow Bridge を訪問する。

 ブライスキャニオンからは昨日走った道を折り返しだ。ユタ州道12号から国道89号に入る。途中 Mt. Camel Jct で ザイオンへの道と別れ、東方向へ進む。

 国道89号の急な下り坂を制限速度の105kmで走っていたら、いきおいよく追い抜く車があった。少しいったところでパトカーと一緒に路肩に停車している。その後3回同じ様子にであった。スピード違反の取り締まりが厳しそうだ。

 レイクパウエルのある グレンキャニオン ナショナル リフレクション エリア Glen Canyon National Recreation Area のゲートに到着。ここは入場料が10ドルだったが、ナショナルパークパスが通用した。

 11:20 濃藍の水を満々とたたえた レイクパウエル Lake Powell の湖畔をまわり、レインボーブリッジ Rainbow Bridge 往復の遊覧船乗り場 ワーウィーブ ロッジ Wahweap Lodge に到着。午後の出船に間に合った。

 ロッジ内にある遊覧船の申し込み窓口に行き、ひょいと頭上の壁をみると時計は 10:25となっている。なんとここはブライスキャニオンとは1時間の時差がある。しかも東にもかかわらず1時間遅れという。

 なんということだ。事前に知っていれば後1時間ブライスキャニオンで、谷全体が明るくなるまで楽しめたものを。後の祭りだ。

 ユタ州は Mountain Standard-time  アリゾナ州は Mauntain Daylight-time
を採用していて、時差が1時間ある。ここ ワーウィーブ Wahweap はアリゾナ州だった。

 窓口の女性のところに行ってボートツアーを申し込む。レインボーブリッジまで行く朝の2便はすでに出発済み、11:30発は満席、12:30発のみ空席ありとのこと。湖をわたってレインボーブリッジまで往復、19:30帰港予定との説明。2名の予約を入れる。

 出船まで約2時間あるので ページの町まで出かけて、明日のアンテロープキャニオンのツアー予約ときょうの宿泊を押さえておくことにした。レイクパウエルの周遊道路を通りページに向かう。

 10:50 ツアー会社に入る。ツアーの種類と内容を聞き、ツアー時間が11:30〜14:30のコースを申し込む。

 その後少し引き返してベストウエスタンに飛び込み空室の有無を確認。料金はシニアー割引10%で予約した。近くにピザハットがあったので、今回の旅行でははじめてピザを食べた。

 12:15 ワーウィーブ ロッジの駐車場に車をとめ、海岸まで7〜8分坂を下る。船乗り場でクルーの出迎えを受けて乗船。景観の美しい巨大な人造湖 レイクパイエル 周遊のクルーズは 12:30 定刻丁度にスタートした。

 湖上にはレジャーボートや水上スキーが行きかっている。何隻もの ハウスボート House Boat (船のキャンピングカー) は、船の後ろに2隻のレジャーボートを曳航している。

 前方のデッキでは椅子を持ち出して数名のひとが談笑している。傾けているグラスはワインでも入っているのだろうか。

 広い湖上の向こうにいくつもの大きな岩があらわれる。キャニオンを次々と通り過ぎる。青い空と白い雲、真っ青な湖、エンジンの音だけが鳴りひびく。

 船内ではNY在住の家族と休暇をとった女性ふたりの日本人と一緒になった。出船後しばらくすると、船上のデッキにでて景観を楽しむひとが増えてきた。いつとはなく片言でお互いに話をしている。みな楽しそうで幸せな顔つきだ。

 エンジン音が急に低くなった。前方は大きな岩と岩に囲まれた狭い狭い水路だ。湖上に大きな レインボーブリッジ と書いた道しるべがたっている。この船が通過できるのだろうか。みな固唾をのんで、前方を凝視する。ゆっくりと本当にゆっくりと船は前進する。

 狭い水路を通り抜けたら、そこには奥まった入り江で桟橋があった。レインボーブリッジまで徒歩約15分、1時間後に出発するので、それまでに帰船するようにとの放送が流れる。

 15:25 桟橋に着く。おもいおもいのいでたちで船をおりている。先を急ぐ人、ゆっくりと歩むひと。忘れものがあって船に戻る人(私だ)。

 レインボーブリッジ Rainbow Bridge の際まで水があるポスターを見たが、今日は水が引いていて干潟になっている。時期によるのか、時間によるのか。

 レインボーブリッジ Rainbow Bridge が見えてきた。この岩は世界最大のナチュラル・ブリッジで、高さ88mだそうな。先を行くひとが近づいているが、比較するのもどうかと思うほど小さい。

 ひとりで、あるいはグループで、記念写真を撮りあう。16:15 船のクルーが残っている人がいないか確認して、乗船客の最後尾から歩き出した。

 17:35 桟橋を離れ、夕暮れで立体感の増した岩、紫色にそまりはじめた空をじっくりとながめる。少し先に真っ黒な雷雲が発生、稲妻が走り雷鳴がとどろく。あれはグランドキャニオンの方向とのこと。明日の天候が心配になる。

 暗くなって写真が撮れなくなった。カメラの液晶画面を何気なくみたら、いつもは表示されない ISO 感度が表示されている。フィルムは ISO100で、感度は自動設定なのだが、そのときは ISO 200 となっていた。

 デスバレーで砂丘の強風にあったので調子が狂っているのかも知れない。撮影済みフィルムの感度はどうなっているのだろう。

 次第に会話がすくなく静かになった船は、19:20 港に帰り着く。20:35 ページの中心地に向かい モーテル手前のマクドナルドの店に入り夕食、サービス日とかで安く食べられて有りがたかった。(ビッグバーガー、サラダ、コーヒー 各二人前で 合計5.23ドル 税金込み) 21:40 モーテル着。

 22:50 就寝  今日の走行距離  291km   累計走行距離  2,716km

おりおりの熟年生活(アメリカ中西部レンタカー旅行)