アンテロープキャニオン

 Antelope Canyon



 6月3日  晴れ

 今日の昼はアンテロープ・キャニオン 写真撮影ツアーに参加する。朝はグレンキャニオンダム見学だ。

 6:00 起床。部屋の窓を開けると、前はレイクパウエルだ。7:10 モーテルで宿泊料金に含むコンチネンタルの朝食。コーンフレークが美味い。8:20 チェックアウト。

 8:35 グレンキャニオンダム Glen Canyon Dam に。ダムの手前 橋の上に車をとめてダムとレイクパウエルの写真を写す。

 グレンキャニオンダム Carl Hayden Visitor Center の駐車場に車を入れる。ダムを見学しようと入口まで行ったところ、観光バスの一団が並んでいる。厳しくチェックしている。妻が腰につけていたポシェットの持ち込みも許されなかった。カメラだけが検査の上OKだった。

 ダム見学ツアーが6月〜8月まであり、エレベーターでおりるように説明があったが、時間をたづねたところ、しばらく後になるとのこと。

 巨大なジオラマで地形を理解したり、パネルでダム建設の経過を知ったり、センターの外に出てダムを上から見物したりして、センターをでた。

 11:10 景観の美しい巨大な人造湖 レイクパウエルから、昨日予約した アンテロープキャニオン Antelope Canyon のツアー会社に行く。水が少なくなっていたので、ツアー会社で購入。

 参加者9名が揃ったので、アンテロープキャニオン 見学ツアー の出発だ。一人旅の若者がいた。千葉県からきてしばらくアメリカを放浪しているとのこと。仕事はもっていないので、若いときでなければできないことをしているとのことだった。

 11:25分 ジープに乗る。舗装道路をしばらく走って砂地の道に、わだちがありジープは右に左にと大きく揺れる。手すりをしっかりつかみ振動に耐える。

 11:45 アンテロープキャニオン Antelope Canyon に到着。直ちにキャニオン内に案内される。中は洞窟のように狭く、繊細で美しい光彩の壁面だ。おもわず参加者から歓声があがった。

 ガイドから撮影の注意事項の話があり、ポイントに案内された。ここでしばらく待っていると太陽の光線が入ってくると。

 数名が三脚を立てて準備をする。気がつくと太陽のビームが差し込んでいる。いつの間に入ったのだろうか。シャッターの音が響く。露出時間が長いので、人影が写らないようお互いに移動には注意していた。

 キャニオンの中に人の存在を感じない。静かな空間に低いシャターの音だけが聴こえる。みな撮影に熱中だ。細かな砂が天井から落ちてくる。ガイドが手に握った砂を光線に向かって投げつける。ビームがはっきりと見えるようになった。

 壁面の華麗な光彩、妖しい色調などが次第に薄れていく。残るは1ヵ所のみ。自然に全員が同じ場所に勢ぞろいしての撮影となった。楽しい時間を持った嬉しさでみな満足した表情をして表にでた。太陽の光線が強く、大変まぶしい。

 あまりにも幻想的な色彩の変化に気をとられて、レンズの交換が乱雑になっていた。外した広角レンズの取り扱いを急いで、望遠レンズのフードの中に落とし込んでしまった。広角レンズのフードが望遠レンズのフードにきっちりとはまり込んで取り出せなくなった。

 無理に引き出したら、広角レンズの距離計が作動しない。撮影対象までの距離を一定にした写真だけにしか使えなくなってしまった。これには大変に困った。(帰国後修理)

 14:10 幻想的な光にこころうばわれたアンテロープキャニオンを離れる。衣服の砂を払いトイレを済ませて 14:40 ページを発った。 

 グランドキャニオンノースリムに向かう途中 Anterope Pass のビューポイントに車を停める。高台に腰を下ろして、眼下の広大な平原を眺めながら軽い昼食をとった。

おりおりの熟年生活(アメリカ中西部レンタカー旅行)