ロッキー山脈国立公園 写真集
  ROCKY MOUNTAIN NATIONAL PARK


  ロッキー山脈国立公園 の見所である国道34号は、舗装道路では世界で一番高所の3,713mを通過している。このため除雪が完了して開通しているか不安だったが、幸い普通車でも安心して通行ができた。

 しかし雪の壁の高いところは3m程はあり、反対側は断崖だった。一部馬の背のところは、路肩のまったくない道路で慎重な運転が必要だった。

 早朝の スプラグーレイク(Sprague Lake) は朝日に赤焼けた山脈が波静かな湖面に写っている。私たちふたりしかいない。あたりは穏やかなたたずまいにつつまれ、時間が止まっているような雰囲気だ。

 ベアーレイク(Bear Lake) にまわるとトレイルの半周は雪が積もっていて、足元に気をつけながらの散策になった。スプラグーレイクよりも有名で、ビジターセンターでもお勧めのところだったが、山の頂きしか見えず、すこしがっかりした。

 1日目の早朝 グランビー(Granby) から公園にはいって間もなく湿原地帯で鹿の群れが、草を食んでいる風景にでくわした。なんとものどかな時間が流れている。

 次第に高度を上げ、最高点近くのビューポイント・ゴアレンジ(Gore Range) から見た4,000m級の山並みは壮観だった。

 このように高く雪をいただいた高山を、同じ高度で、横から眺めることなど私にとっては初めてのことだ。

 途中にあった Poudre Lake は湖面の大半がまだ氷で覆われている。ビューポイントで車から降りるときは、防寒着が必要だった。

 2日目は コロラドリバー・トレイルヘッド(Colorado River Trailhead) まで戻り、コロラド川の源流部を見、水に手をつけることにした。

 今回の旅行は、結果的にずーっとコロラド川を遡行していたので、最後は源流部で仕上げようと思ったのだ。

 川幅はかなり狭まっているが、雪解け水のためか、水量は豊富で流れのそこそこ速い。

 あたりは黄色や白い花が一面に咲いていて、美しい景色だった。

 日本では珍しくなったキンランの花は、この公園の野辺や道端などで満開だ。スプラグーレイクでの湖と山を背景とした美しい姿にひかれてシャターを押した。

 湖を半周したところで、鹿の親子が湖を横切っているのに行き合わせた。ときどき立ち止まっては子供の様子を眺めている。人間を気にしている気配はまったくない。

 鳥やリスも極めて近くで見られる。リスは足元を通りすぎたのは数えきれない。動物にとっては、この環境と人間との共生で、まさに天国だろう。

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