デンバー・ダウンタウン
 
 デンバー・ダウンタウン写真集
 

 昨日、国立公園めぐりの旅を終えてレンタカーを返却し、空港近くのホテルに宿泊した。今日のシアトル行きの飛行機は午後3時発なので、午前中はデンバーに出かけることにした。

 ホテルから 40th Avenue のバスターミナルまで車で送ってもらう。ホテルフロントで乗り場は G と聞いてきたが、ターミナルにいた係の人は 44 からと案内してくれた。

 44に折り返しのバスがきて乗車、発車して間もなく車内にあった時刻表(シアトルでも車内にあった)を見て、これはホテルの話が正解だと知った。

 44からのバスは、G からのバスと比較して、3分早く出発するが、経由地と急行・普通の違いで、所要時間は64分と25分と大きな違いだ。ただし運賃もひとり 1.15ドルと2.5ドルと差があった。

 バスはしばらくして庶民の家が立ち並ぶ一角を走る。その後工場や線路に貨車が停まっている中をあちこちと立ち寄って行く。

 乗車してくるのは、黒人ばかりで白人がいないことに気づいた。バスは次第に満員になって、シートは全てうずまった。

 昨日はバス路線に並行しているハイウエイを走行したのだが、民家や工場の屋根だけがみえただけだったし、急行バスでも同じだったかも知れないのだから、このバスに乗ったのも悪くはなかったと、デンバーに到着するころには思えてきた。

 デンバーでは3時間ほど散策しようと考えていたのだが、半分程度の時間しかなくなったので、デンバーで一番の観光名所の 16th ストリート・モール 16th Street Mall をぶらつくことにした。

 バスを降りるときに、ダウンタウンの中は6:00〜20:00は無料と聞いたけれども、若葉を大きく茂らせた並木道を歩いていると、バスに乗る必要などなかった。

 美しい並木道の下は、屋台が並び、ベンチが置かれている。若者や年老いた人など大勢のひとが木陰のベンチに座り、飲み物などを片手に談笑していて、大変な賑わいだ。

 歩きはじめてすぐ目についたのは、樹木のしたの造形美だ。女性の踊っているパーフォーマンスになっている。日本では鉄の格子が多いのに。

 並木の下をシャトルバスが次から次へと走っている。バス専用レーンで、道はコンクリートではなく石材のようだ。

 トラムから大勢のひとがはきだされた。4両編成だ。木陰に警察のオートバイが2台置いてある。警官がいないが、何処にいったのだろう。店先の商品の飾り付けは、それぞれに工夫があり美しい。

 道の真ん中に観光案内所があったので、見所はどこかとたずねたところ、「この一帯」と笑顔で教えてくれた。写真を撮らせてとカメラを向けると、ごく自然にパンフレットをかざしてポーズをとってくれた。

 食べ物の屋台もある。ホットドックの屋台では、前に置かれたパイプのいすがなんとも愛らしい印象だった。

 通りの前後に高い建物が2つ。ガラス張りの建物や、ホテルの前の躍動的なダンサーの踊りは、デンバーの活動的な発展を象徴しているように感じた。

 空港に早めに着いておこうと帰りはタクシーに乗った。運転手にホテルのパンフレットを見せて、運賃をたずねたら 25ドルと答えた。出かける前にホテルのフロントで、25ドル程度と教えてもらっていたので、大丈夫だろうと乗り込んだ。

 妻としばらく話をしてからメーターを見ると VACANCY のままだ。まぁここまできてしまったのだから、そのまま走ってもらおうとふたりで話した。当然日本語で。

 ホテルに着いたらタクシーの運転手は、手のひらに37と書いてふたりの前に突き出してきた。乗車前にたずねたら25ドルといったよと。そうしたら25分といったのだといいかえしてきた。

 ふたりはそこで反論。メーターが倒れていない、ホテルのフロントで25ドル程度と確認していると。車の中では日本語しか使っていないが、妻はその程度の会話はできる。

 運転手は少し驚いた様子だ。30ドル、27ドルと次第に安くしてきた。まぁチップと考えてここらで手を打つかと支払った。ホテルでおおよその運賃を前もってきいておいてよかったなと胸をなでおろした。

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