デスバレー国立公園写真集
( DEATH VALLEY NATIONAL PARK )


 デスバレー国立公園 
Death Valley National Park は強烈な印象を残した。夕方の砂丘ではあまりの暑さに写真撮影を途中で切り上げてしまった。

 カリフォルニア洲道178号が砂漠地帯に入った。白い塩の
Searles Dry Lake を過ぎるあたりからは、強烈な暑さと風の強さだ。

 巨大なヘアードライアーの熱風を、全身に、途絶えることなく、風速20mで受けているのかと思われた。

 気温は、午後4時でもビジターセンター前の寒暖計が50℃をさしていた。空気は乾燥していて汗はまったくでない。いくら飲んでも、あまり間をあかずに、水が欲しくなる。

 昼食はいつもなら風景を見ながら木陰でするのだが、木陰などはどこにもない。熱暑にたまりかねて、このときは車の中で、エアコンをきかせて食事をすませた。

 デスバレー国立公園 
Death Valley National Park の近くではまだ1枚目の写真のようにサボテンの一群があった。

 デスバレー国立公園は灼熱の太陽が照りつける過酷な世界だった。初日は州道190号を西から東へ横断したのだが、広大な荒れ地に枯れかけた草木が点在しているだけだ。

 砂丘に夕陽があたる光景は必見とビジターセンターの話だったので、少し早めにでかけた。路肩に車をとめたが、妻はあまりの暑さに車に残るという。

 私はひとりで、近くに見えている砂丘に向かった。強烈な風と過酷な気象条件が私をせめてくる。

 まだ夕陽には早いが写真を写しながら砂丘に近づく。やっと一番手前のところに到着した。強風で巻き上げられた砂がレンズ交換の際にカメラに入ったので、交換は一度だけであきらめた。

 車を出て20分も過ぎただろうか。猛烈な暑さだ。しかし汗は全くかかない。でもこのままここにいたのではだめだ。身体の調子がいつもとは違う。すぐに戻らないと車にたどり着けそうもない。すぐに引き返そう。

 やっとの思いで車にたどりついて、転がり込む。軽い熱射病にかかたのだろうか。僅かに頭痛がする。身体は水を大量に要求した。

 今回の旅行ではじめて、運転を妻に頼み、しばらく車の中であえいでいた。日本では体験できない自然の脅威だった。

 ビジターセンターの場所もロッジの名前も ファーニス・クリーク Furnace Creek だ。辞書を引くと、溶鉱炉とか極暑の地とかを意味するとなっている。まったくそのとおりだと思い知らされた次第だ。

 翌日はやはりビジターセンターお勧めのビューポイントに向かった。

 日の出の ザブリスキー・ポイント 
Zabriskie Point は朝の斜光に照らされて、黄金色の山肌に輝いた。

 ダンテス・ビュー Dantes View の展望台からはデスバレーが一望のもとに見える。眼下にはドライレイク バッド・ウォーター Badwater の白い塩がまぶしくひかっている。すこしもやっているのも風情がある。

 頬をなでる風は、意外なことにさわやかに感じる。ここには植物が何種類も花咲かせていて、デスバレーの別世界のように思われた。

 デスバレーからラスベガスへは、州道178号を南下し、バッドウォーター の横を通過した。

 そこはかつての塩水湖であまりの暑さで干上がったのだそうな。今は一面の塩で白い風景が広がっていた。

 塩の上を歩くと、5cm程度も足が沈んでしまい、靴跡が転々と残る。ビジターセンターによると、湖の名残で少し沖に行くと身体全体が沈んでしまうところもあるので、十分注意するようにとの話だった。

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