サウスダコダ
グランドサークル
ロッキー山脈国立公園

レンタカー旅行

再訪予定のグランドティートン国立公園(1998年撮影)


この旅行は母の入院で延期しました。

サンフランシスコ〜ヨセミテ〜ラスベガス〜グランドサークル〜
ロッキー山脈国立公園〜デンバーまではその翌年に旅行しました。

アメリカ中西部・グランドサークル 5,500kmのレンタカー旅行



旅 行 の 計 画 と 準 備


 2002年秋、アメリカを再びレンタカーで旅行しようと計画しはじめました。そこで行き先の検討状況や、モーテル・航空券・レンタカーの予約、観光ポイントの検討など旅行開始までのさまざまな事柄を、その都度ここに記載、順次追加していくことにしました。


 
旅行検討のはじまり

 今年(2002年)2月に何回目かの手術入院、3月に退院、4月には自宅横の公園を2〜3km散歩できるまで、体調が順調に回復してきた。そろそろ遠出もできるかなと判断したので、5月の初旬に退院後はじめてのドライブとして、妻の運転で開田高原の山小屋まで行った。しばらくは療養のためおとなしく付近の春景色を眺め、気が向けば写真を撮って過ごしていた。

 山小屋に滞在して何日か経過すると次第に気力が湧いてきて、海外の自然にふれたいとの想いがつのり、妻と話をしているうちに娘が住んでいるアメリカ・シアトルに行こうかとの雰囲気になっていた。

 会話が出来ない私が個人旅行をできるのは、妻が頼りになっている。ところが妻は会話に疲れるので、次はパックツアーで海外に行きたいといい、子供たちからもお母さんの話を聞いた方がいいわよとアドバイスがきてる。

 だから私は自由旅行でアメリカ行きの雰囲気になったことにほくそえみ、そしていつものことながら妻も好きな大自然を堪能できるところにしようと頭の中で考えをめぐらしはじめていた。

  
行き先の話 (大自然と映画撮影地を訪問)

 ところが、アメリカに行くのなら、昔見た映画「北北西に進路をとれ」のマウントラシュモアや「未知との遭遇」のデビルスタワーに行きたいゎと妻がいいだした。そこは「大草原の小さな家」のサウスダコダであり、付近には「ダンス ウイズ ウルブス」のダークヒルズバッドランズ国立公園もある。私も大賛成だ。今回は映画の撮影地訪問を隠れた目的にしようと次第に輪郭が出来上がってきた。

 映画に焦点を合わせるなら、雄大で特色のある大自然と映画の撮影地が多いグランドサークルは外せないだろうと考えた。そこまで考えて思い出した。そうだ。かねて妻はモニュメントバレーは一度行ってみたいと云っていた。妻から話がでる前に気づいてよかったなぁ。

 グランドサークルでの映画撮影は思いつくだけでも、「駅馬車」「黄色いリボン」のモニュメントバレー、「十戒」「猿の惑星」のレイクパウエルカナブ、「インディージョーンズ最後の聖戦」のアーチーズ国立公園、「MI−2]のデッドホースポイントなどなど数え上げるときりがない。

 グランドサークルからサウスダコダまで丸1日かかるが、地図をみると途中通過するネブラスカ州には、景勝地はないようだしシーニックロードもない。それなら少し遠回りになるけれども、冬支度のグランドティートンイエローストーンを経由することにしようかと妻との会話も弾んでくる。グランドティートンは「シェーン」のラストシーンをはじめいくつもの名場面で有名だ。

 ソルトレイクに入るのも、デンバーに入るのも飛行機に乗っている時間はあまり変わらないようだ。ならば折角の機会だからロッキー山脈国立公園にも行ってみたい。

 もちろん娘のいるシアトルがある。シアトルで撮影された映画はいくつあるのだろう。あれやこれやと考えているうちに、ほぼ概要が固まった。しかし随分と離れた地域を訪れることになる。

 レンタカーを借りたところで返すとすると、距離的に長く旅程もさらに1日追加になるので、返却は乗り捨てにしよう。デンバー(コロラド州)から入って、ラッピドシティー(サウスダコダ州)でレンタカーの利用は終了させることで旅行計画の具体化を考えることにした。


  旅行準備の開始(資料の収集)

 まず観光情報収集のため、日本に事務所を置く観光局のHPを開く

アリゾナ・ユタ・ワィオミング3州政府観光局http://www.visit-uswest.org042-549-1454
コロラド州政府在日代表事務所http://coloradojapan.org/:03-5272-1041
シアトル・ワシントン州観光事務所http://www.tabifan.com/Washington/03-5842-5233
各事務所にメールで資料の送付を依頼した。(資料は無料、送料は着払いまたは無料)

 次に、JAF(日本自動車連盟)東京国際担当 (http://www.jaf.or.jp/03-5976−9700) 
に電話して、AAA(アメリカ自動車協会)発行の州別ロードマップ(2州記載で250円、非会員は1,000円)を購入、あわせて「AIT互恵サービス」(アメリカでJAF会員証を提示すると、AAAの会員並みのサービスを受けられる)の内容と説明書の送付を依頼、ハーツでレンタカーの料金割引を受けるIDの発行と送付を頼んだ。(ハーツ割引は今年からIDなしで可能になったとのことで、送付なし)
 
 なお、観光地や宿泊施設の案内を記載したツアーブック(2州分で500円)は嵩が張るのと、アメリカ到着初日は空港周辺で宿泊するから、日本で前もって入手する必要はない。それならアメリカ到着後AAAで入手することにしよう。無料でもあるし。

 ハーツ (http://www.hertz-car.co.jp/ 0120−489882) 
に電話。ソルトレイクまたはデンバー借り入れ、ラッピドシティー返却でレンタルできる時期、車種、乗り捨て料を確認、料金表の送付を依頼した。ラッピドシティー借り入れのデンバーまたはソルトレイクシティー乗り捨てについてたずねたところ、その設定はしていないとの説明があった。

 ソルトレイクまたはデンバー、ラッピドシティー、シアトルの3空港で乗り降りが便利そうな航空会社はどこか、手許にある市販のJR時刻表(国際航空時刻表欄)で調べる。

 ユナイテッド航空はシアトルとデンバーに成田から直行便がある。デンバー乗り入れは1社のみ。ソルトレイクは直行便はない。シアトル、ロサンジェルス、サンフランシスコのいづれかで乗り継ぎが必要だ。ラッピドシティーはどこの会社でも乗り換えが必要だ。日本からの直行便はないのみならず、アメリカ国内のデンバーやソルトレイクでの乗り継ぎがある。シアトルからの便はない。
 この結果はユナイテッド航空の利用をすすめている。

 そこで、ユナイテッド航空 (http://www.unitedairlines.co.jp/)0120−114466 
のHPにアクセスして、成田、デンバー、ソルトレイクシティー、ラッピドシティー各空港の発着時間と航空料金(日本からの3都市周遊ゾーン料金を含む)を確認した。

  
コースの検討

 これだけの資料が揃ったので、いよいよ具体的な検討を開始した。まずはじめはこれまで漠然と考えていたことだが、デンバーに入ってレンタカーを借り入れ、ラッピドシティーでレンタカーを返却、ラッピドシティーからシアトルに飛行機で移動、シアトルから帰国のあらすじを内定した。

 次に、3州政府観光局から送付された資料、地球の歩き方などの書籍、個人のHPなどを参考に、主な周遊地やアクティビティーを選ぶ。資料のあちらを見たりこちらを見たり、説明や写真を見ながらの作業で実に楽しい。英語は読めないが、写真で何となくわかるし、アコモデーション(宿泊施設)のことは経験で判断がつく。

 AAA発行のロードマップ(道路距離と主要2地点間の距離と所要時間が記載されている)で、おおよその行程、周遊地、走行距離、宿泊地の試案を作成する。通常は時速100kmで走れるが、山岳道路などでは所要時間から判断すると、時速5〜60km程度の場所もある。所要時間は慎重に読んでおくことが必要だ。

 宿泊予定地2ヶ所では音楽祭などの催しがあることがわかったので、3州政府観光局にメールで開催日を問い合わせたところ、親切な回答と催しのHPのURLの連絡を受けとった。

 これまでにわかったことと、夫婦2人の都合、飛行機の利便さ、レンタカー乗り捨ての車種、時期と条件などなどをもとに、デンバーから入りラッピドシティーでレンタカーを乗り捨て、シアトル滞在で帰国することに決定した。

  
訪問予定地

 資料を参考に訪問予定地をピックアップしていく。主な国立公園や景勝地は、日の入りと日の出の光景を堪能できるようにし、そこで宿泊することを前提に行程の概要をかためていく。

 コロラド州デンバーに入り、ロッキー山脈国立公園の山岳道路を走る。舗装道路では世界最高地点の3,713mの峠を越える。シーニックロードのUT−128の景観を眺めながらモアブを経由、いわゆるグランドサークルに入ることにしよう。

 グランドサークルの主な景勝地はアーチーズ国立公園、キャニオンランド国立公園、モニュメントバレー、レイクパウエル、グランドキャニオン(ノースリム・サウスリム)、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、キャピトルリーフ国立公園がある。

 アーチーズ国立公園のデリケートアーチは夕陽の輝きでみるのが最高とのこと。デッドホースポイントではコロラド川が180度ユータンしている珍しい展望台だ。ムレイポイントオーバールックからのモニュメントバレーの眺めは最高だそうだが、道は未舗装でスイッチバックがあるそうな。アメリカの原風景モニュメントバレーでは未舗装の道に入って行こう。

 レイクパウエルではクルーズをしないと訪問した意味がない。レイクパウエルの近くにあるあでやかな地肌のアンテロープキャニオンは、正午前後に中に入ると最高の姿で出迎えてくれるそうな。狭く水の逃げ場のない渓谷なので、雨の心配が僅かにでもあると直ちに催行中止と記載されている。

 グランドキャニィオン国立公園はサウスリムとノースリムの両方から眺めることにしよう。。一度目は昼間に、二度目は1万メートルの上空からみているが、夕陽や日の出の風景は楽しみだ。どのような景観をみせてくれるのかなぁ。

 キャニオンランド国立公園、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園、シーダーブレイクス州立公園などは朝の景色と夕方の光景をともに楽しみたい。

 ソルトレイクシティーで1泊しよう。前回は大聖堂ぐらいしか見ていないが、今回は中心部を夜に散歩して、街の雰囲気を味わうようにしよう。

 グランドティートン国立公園では夕陽が沈むところをゆっくりと眺めたい。アンセル・アダムスの写真で有名なスネークリバーオーバールックからの景観をもう一度楽しめるのだ。前回は3日間とも、日の出や日の入りの時間には雲があり残念な思いをしたが、今回は晴れ姿をみたいものだ。イエローストーン国立公園は冬支度前でどのような景色だろうか。

 映画で見たデビルスタワー、ダークヒルズ、マウントラシュモア、バッドランド国立公園や、テレビ「大草原の小さな家」でみたサウスダコダの風景、それにウインドケーブ国立公園、カスター州立公園などみどころがいっぱいだ。クレージーホースまでまわるとすると忙しいなぁ。

 シアトルでは娘と久しぶりに会える。仕事と学校それに、ふたりの仕事の関係でアメリカの西と東にわかれて暮らす婿のことなど話はつきないだろう。おしゃれで落ち着いたシアトルの街中を歩き、食事やコーヒーを楽しみながら、3泊ほど滞在することにするか。

 とりあえず、あれやこれや考えながら、日程、宿泊地などをまとめた。2002.9.17出発、10.8日帰国の22日間の行程だ。紅葉のハイシーズンだから、国立公園や近郊の観光地の宿泊を優先して押さえよう。航空券はHPで確認する限りまだ余裕がある。レンタカーは最後でも大丈夫だ。

 
 宿泊の予約

 この時期のグランドサークルは紅葉が見頃でハイシーズンだ。それに国立公園内に車で乗り入れできるのは公園内に宿泊予約のある人に限られている。宿泊予約のない人は環境を配慮したシャトルバスを利用することになっているので、見所をみてまわるのに不便がある。いろいろと制約されることになるけれども、宿泊を予約することはやむをえないと判断した。

 予約は3州政府観光局が送ってくれた観光情報マガジン「W'estーウエスト」に、広告が記載されている「Xanterra Parks & Resort」と「Best Western」を利用することにした。「Best Western」は過去の旅行でも何度かお世話になっているので、安心だ。

 妻とふたりでPCの前にすわり、HPを開くが当然英文だ。全く知らない単語もいくつか並んでいる。辞書を引いても意味の通じないものがある。悪戦苦闘しながらなんとか判読し、予約することができた。

 国立公園宿泊「Xanterra Parks & Resort」(http://www.xanterra.com/default.htm)(英文)で空室情報を収集する。シーズンはずれのグランドキャニオン国立公園サウスリムとノースリム、イエローストーン国立公園は空いているが、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園は空室のある日がない。またモニュメントバレーとレイクパウエルも、目的地に一番近い宿泊設備は満室になっている。

 世界に4,000軒のホテルチェーンを展開している「Best Western」(http://www.bestwestern.com/)(英文)は、AAA料金(JAF会員も摘要)や55才以上のシニアに摘要される割引があるので、HPから空室情報を収集する。ザイオン国立公園の入り口のモーテルは、なんと満室だ。

 「Xanterra Parks & Resort」(http://www.xanterra.com/default.htm)
の「Make a Reservation」の画面から入って、グランドキャニオンサウスリムとノースリム、イエローストーンのレイクイエローストーンホテルを予約する。予約画面に従い入力して、送信すると、満室のときは満室と表示され、予約できるときは直ちに予約受け付けの画面に変わる。そして5分ほどもすると、メールでConfirmationが送られてきた。宿泊当日ホテル受付で提示し、トラブルがないようにするため、その文章を印刷して、片付けた。

 予約画面は、空室のある日が表示される。予約希望日を入力すると、その日のタイプ別の空室数と室料がわかる。室料はインターネット価格と表示されているから、その他の方法で予約するよりも安いのだろう。希望の部屋をクリックしたら、予約内容の一覧が表示されたので、内容を確認して送信した。

 続いて、「Best Western」(http://www.bestwestern.com/)
で必要な予約をとった。手続きは殆ど同じようなものだった。
 
 ベストウエスタンホテルズの日本語予約ページ(http://www.bestwestern.jp)も利用できるが、即時予約は電話(0120−42−1234)が便利だ。
 なお、上記に電話をかけて、予約済みモーテルの所在地を地図で確認するためにTraveler's Guide を、また宿泊当日モーテルをさがす資料にするため、Best Western の所在地を記入したロードマップを、送付してもらた。

 アーチーズ国立公園とキャニオンランズ国立公園は園内に宿泊施設はないが、近くのモアブは1,000室以上もあり、音楽祭も終わっているので、予約はしなかった。グランドティートンは夕暮れと日の出の絶好のポイントは園内よりもジャクソンからの方が近く、ジャクソンも宿泊施設が多いので予約は必要ないと考えた。

 ソルトレイクやラッピドシティーなど宿泊施設の多いところ、国立公園でないところなどは、いつものことながら飛び込みで行くことにした。

 予約に際しては、支払いに利用するクレジットカードのカード番号、有効期限を入力する。国立公園では2000年の旅行で使えなかったJCBがOKだった。ベストウエスタンでは、予約受け付け画面にはJCBが使えるとなっていたので、JCBと入力して送信した。ところが予約しようとしたどのホテルやモーテルでも、別のクレジットカードを使用してくださいと表示されたから、実際には使えずVISAの利用に変更した。

  
航空券の手配

 宿泊予約後、大阪に3日間も出かけたり、都内の病院まで受診にいったりと、雑用で10日ほど経過してしまった。今日は久しぶりに時間があるので、朝の片付けを終えた妻とパソコンの前に座った。次は航空券の手配だ。

 ユナイテッド航空(http://www.unitedairlines.co.jp/)0120−114466 
のHPにアクセスして、いろいろと調べる。日本語なので多いに助かる。

 まず、旅程を入力する。成田〜デンバー(陸路で移動)ラッピドシティー〜シアトル〜成田と。次に希望の時間帯を入力、結果の表示は一番安い価格からと指定した。

 しばらくすると、それぞれ5〜10のコース、時間、価格が表示された。そのなかで、ラッピドシティー〜(デンバー乗換え)〜シアトル〜成田はひとつの便だけを選択した。成田〜デンバーはデンバー到着時間から4通りを指定して再入力した。その結果が画面に次のように打ち出された。

 (1) 成田16:55出発(シアトル経由)デンバー14:34到着 125,610円
 (2) 成田16:55出発(シアトル乗換え)デンバー14:39到着 104,920円
 (3) 成田15:55出発(サンフランシスコ乗換え)デンバー14:50到着 101,790円
 (4) 成田17:20出発(サンフランシスコ乗換え)デンバー17:00到着 101,220円

 (1)のシアトル経由便はシアトルで一度降機して出発を待つのだろうし、いままでの経験からいえば機材が変更になることもある。フライトナンバーが成田からデンバーまで同じというだけで、実質は(2)と変わらない。到着時刻もわずかに5分遅いだけだ。

 デンバー空港から市内へ移動して宿を探すとすると、空港には午後3時までに到着しておきたい。成田の出発は午後ならば何時でも可能だ。飛行時間は30分ほど長くなるけれども、安いにこしたことはない。ふたりで相談して、(3)のサンフランシスコ乗換えで、101,790円(空港利用税込み)を使うことにした。

 次の画面は座席の指定だ。エコノミーの残席は成田〜サンフランシスコは80席、サンフランシスコ〜デンバーは35席、ラッピドシティー〜デンバー(乗り継ぎ)は14席、デンバー〜シアトルは43席、シアトル〜成田は39席となっている。

 それぞれの便の座席を決めていく。成田〜サンフランシスコは飛び立って間もなく夜の帷に包まれてしまいかつ海の上を飛行する。それならば窓際よりも4席並んだ通路側の方が都合がよい。

 サンフランシスコ〜デンバーは昼間で地図から判断すると、右座席からはグランドサークルが見えるかもしれないから、右座席の窓側を指定する。ラッピドシティー〜デンバーは結果としてドライブしなかったネブラスカ州の平原を見たいので左の窓際席とした。
 
 デンバー〜シアトルは、地図をながめてロッキー山脈国立公園を上空からながめられるであろうと判断した左の窓側を押さえる。
 
 シアトル〜成田は海の上だから窓際ならどちらでもよいので左側をとった。(その後よく考えて見ると、飛行中はずーと昼で太陽があるから、左はブラインドを下ろす必要がありそうだ。右席なら窓から外を眺められたのに。)

 最終確定の内容を送信すると予約・発券の「航空券の購入」画面が表示されたので、それを印刷した。まもなくメールで「Itinerary」が送られてきたのでプリントして保管した。

 2日後郵送で「THIS IS YOUR E-TICKET AND TRAVEL ITINERARY」が着き、予約内容が詳細に記載されていた。

  
レンタカーの借り入れ

 モニュメントバレーではダートロードに点在するジョンフォードポイントなどに自由に行きたい。駅馬車、黄色いリボンその他の西部劇映画の撮影地だ。また3州政府観光局の話ではロッキー山脈国立公園やイエローストーン国立公園は初雪があるかもしれない。除雪はするので4WDであれば通行できるが、乗用車(セダン)では無理だとのことだった。今まではセダンのフォードトーラス(3,000CC)を借りていたが、今回は4WDを借りることにした。

 ハーツ (http://www.hertz-car.co.jp/ 0120−489882) 
のHPにアクセスする。これも日本語で使い易い。4WDの車種クラスは6分類されているが、旅行時期にデンバー借り入れ、ラッピドシティー返却を設定しているのは1車種(フォードエクスプローラクラス)だけだ。

 車種の詳細をクリックして、装備内容を確認する。オートクルーズ機能がついている。私の体は長時間の運転では必須の機能だ。これがないとアクセルやブレーキを踏む回数が増え、脚から尻に負担がかかる。そうなると次の手術までの期間が短くなってしまう。命に別状はないものの手術の回数は減らしたい。

 車種の比較は不要になったので、借入日と借入地を入力して比較検討することにした。デンバーでの営業所は3ヵ所ある。空港、ダウンタウン、サウスだ。この内対象になるのは空港とダウンタウンの2ヵ所だ。

 JAF割引利用のため、契約継続時に送られてきた「快適ドライブのおともに JAF サービスガイド」の中の「海外レンタカーの利用法」に書かれている法人番号を入力すると、10%の割引になって結果が表示された。(全日空のAMC会員での検索結果も同条件だった。但し借り入れ1日につき50マイルが、マイル積算できる)

 表示結果はいずれも、空港施設利用料、乗捨料、車両損害保険(LDW)込みの金額だ。走行距離は無制限。

 (1) 到着日に空港で借入れ    1,469.57ドル 
 (2) 到着翌日に空港で借入れ  1,372.90ドル
 (3) 到着翌日にダウンタウンで借入れ  1,306.38ドル
 ちなみに到着当日空港でトーラス(3,000ccの乗用車)を借りると 1,016.68ドルだった。

 いままでもアメリカ旅行では時差のことを考慮して、到着当日にレンタカーを借りたことはない。今回も時差を考えると、寝不足の疲れた体で運転するのは危険だから、当日のレンタルはしないことにしよう。夜のデンバー市内を散策すると、宿泊はダウンタウンにとることになる。金額面も考慮して(3)で予約することにした。

 確定画面を送信すると、ほどなくメールで「予約内容」が送られてきたので、印刷して保存した。

 現地で借入れ手続きをする時、窓口での不充分な会話で行き違いが生じないようにするため、「Speedy Rental Form」の送付を頼んだ。「Speedy Rental Form」は4日後郵送されてきた。

 Speedy Rental Formー氏名、
パスポートNo.、住所、電話番号、日本の運転免許番号、国際運転免許番号、支払方法、保険の加入・不加入(車両、搭乗者、携行品、追加自動車損害賠償)、ガソリン代先払い(満タン返しをしない)などの記入を日本語でできるものー

 予約関係はこれで終わった。後は国際運転免許証を取得するだけだ。パスポート、運転免許証、クレジットカード、JAF会員証などと、予約を済ませた航空機、レンタカー、宿泊の予約書を忘れないように持参することだ。

 また、いつものことながら運転中の事故対応の保険は、アメリカでは言葉の行き違いがあるかも知れないので、日本出発前に付保しよう。

 これからは、それぞれの国立公園や観光地の見所を、ホームページ訪問で探したり、観光資料を読んだりして見つけよう。詳しいことは現地のインフォメーションで説明を聞いたり、資料を入手することになるけれども。

  
情報の収集

 ロッキー山脈国立公園とイエローストーン国立公園の降雪時の道路状況がわからないと不安だ。ともに道路が3,500m前後の高所にあるので、観光局に初雪の時期、降雪時に道路が通行止めになるかどうか、4WD車なら通行できるかどうかを問い合わせた。

 いずれも初雪は、早い年は9月中旬にあるが、道路は除雪され通行止めになることはない。ただし4WDでないと通行できないとの回答をえた。

 アンテロープキャニオンの太陽光線の射しこむ美しい岩肌のパンフレットをみたら、自分の腕を省みずそのような写真を撮りたくなった。パンフレットによると正午前後に、ISO800のフイルムと三脚が必要となっている。これは大変だ。アンテロープキャニオンの見事な写真を掲載しているアメリカ在住の日本人のプロ写真家のHPをみつけて問い合わせた。

 誠に懇切丁寧なご返事をいただいた。フイルム、レンズ、絞り、シャタースピードなど実に詳しい。プロのノウハウを公開していただいたことになる。恐縮するとともにありがたく感謝した。

 また、光柱の立っている写真のHPもあった。自然では考えられないので、メールを送った。この方は3名の連れの方の協力を得て、あることをしてもらったそうな。(当然不都合なことではありません) なるほどなぁと感心することしきり、私では思いつかないことだった。

 モニュメントバレーの遠景が見えるムレイポイントオーバールックとサンファン河が180度カーブしているグースネックの写真は迫力がある。ぜひ行きたいが、州道UT−261は一部未舗装で案内書によるとスイッチバックしており対向車があるとすれ違えないような表現になっている。実際はどんな状況だろうか。HPをサーフィンして、旅行記と写真を探す。適切なHPがみつかったので、早速問い合わせた。

 いただいたご返事では絶対におすすめするポイントとのこと。道は日光いろは坂のように急カーブが多く、未舗装で車高の低い車での通行は要注意だそうな。ただしその方はセダンで行ったのだから、4WDなら大丈夫とのことだ。

 コロラド州でロッキー山奥在住の日本人女性から私のHP(2002.アメリカ レンタカー旅行計画)を見たとメールが入った。

 私のHPでロッキー山脈国立公園の山岳道路は、舗装道路では世界最高地点の3,713mの峠を越えるとなっているが、現在はデンバーの西にあるマウントエバンの舗装道路が4,300mを通っているので、世界最高地点の舗装道路はこちらです。この山は素晴らしい風景と大変に美しい高山植物があり、今は地球の歩き方に記載されていないけれども、数年以内には人気がでるでしょう。日本人に知られていない穴場で、ぜひおすすめするので時間があれば立ち寄られてはどうでしょうかと。

 折角教えていただいたので何とか訪れたい。ただ高度が4300mもあるので、デンバー到着後、翌日に行くのは高山病にかかる心配がある。滞在中の時間のやりくりを検討しよう。

 また、航空券の上手な取り方、サウスダコタ州を旅行されたときの様子なども詳しくご連絡いただけて、おおいに参考になった。

  
ユナイテッド航空会社の経営のこと

 ユナイテッド航空からメールが届く。秋の飛行時刻と便名が正式に決定したと。3便について時刻が数分前後し、便名が変更になった。

 数日して新聞にユナイテッド航空会社の経営不安が、大きくとりあげられる。従来のケースから見て、会社が倒産しても運行がだだちに停止することはないだろう。合理化に着手し、政府の支援を頼み、その後運行の削減と順次すすめていくことになるのではなかろうか。既にカードで支払い済みだから、いまさらばたばたしても始まらない。成行を見守るしか為すことはない。

 さらに数日してユナイテッド航空北太平洋地区副社長からメール「大切なお客様へのメッセージ」が届く。種々の対策、30日間の従業員組合への提案、米国連邦会社更生法第11条適用の申請を見据えた準備などを行っていくと。私の最大の関心事の運航については、従来どうり安全で信頼できる運航やマイレージプラスの継続などがうたわれている。ただ肝心の便数削減にはふれられていないので、少しの不安が残る。今後を待つしかないようだ。

  
国際運転免許証の交付

 妻とふたり、国際運転免許証の交付をうけるため、車で数分の運転免許センターに行く。窓口においてある申請書類に必要事項を記入し、別の窓口で2,650円の証紙を購入して貼り付ける。600円で写真を撮影(必要なのは1枚だが、2枚組だ)。
 受付窓口に、申請書、運転免許証、パスポート、写真1枚、昨年交付の国際運転免許証を提出。15分程で窓口に呼ばれ新しい国際運転免許証と注意事項を記載したペーパーを渡される。
 いつものことながら、いたって簡単に完了した。

  
予約番号の一覧表を作成

 航空機、レンタカー、宿泊の予約は全てインターネットで行ったので、チケットなどはない。窓口で予約番号、パスポート、クレジットカードを提示するだけで、搭乗券の発券、レンタカーの借り入れ、宿泊ができる。
 そこで、それぞれの予約番号の一覧表を作成する。念のため、私と妻が持参するため2部プリントする。

  
航空券、レンタカー、ホテルのキャンセル

 出発予定の前日の夜、両親から電話で「母を入院させる」と知らせてきた。出発当日の早朝、医師に確認したところ、非常に憂慮しているとのこと。旅行を中止して直ちに両親のもとに行くことにした。

 ついては、予約済みのキャンセルを直ぐに行う。

 キャンセル料は、飛行機は搭乗当日の解約だったがひとり1.5万円で済んだ。、レンタカーは無料。ホテルはBest Western は無料、国立公園内のホテルはカードですでに引き落とし済みだったが、カードで全額返済するとメールがあった。

 旅行の延期

 この旅行は、2002.9.17〜10.8までの22日間を予定していたが、突然母が入院したので2003年に行くことに変更した。

 出発の前日にあたる9月16日の夜、大阪でふたりだけで生活している共に93才の両親から電話があった。「母のかかりつけのY医院のY医師から血液検査の結果が大変。心臓か肝臓に重大な懸念あり。至急入院して治療の必要があるので、府立病院を紹介する。」といわれたと。

 9月17日早朝Y医師に電話をして話を聞いたところ同じ内容だったので、直ちに旅行を中止(延期)して大阪に駆けつけることとし、航空機、レンタカー、ホテルの予約を取り消した。

 府立病院で17日に心臓の血液検査とCT検査、18日に入院し肝臓のエコーとCT検査および経過をみるための血液検査を2回。原因が判るまではと治療も投薬も一切しないままだったが、日にちの経過とともに食欲が回復してきた。血液検査の推移やCTの映像を交えての検査結果を、25日に心臓のH医師、肝臓のM医師から受けた。「全く心配はない。おそらく服用中だった薬の影響だろう。退院して経過観察で十分だ。」とのことだったので、27日に退院した。

 母から「旅行を中止させてすまなかった。時期をみて行ってきてね。」と云われる。このまま中止しては母に負担を残すことになりそうだ。

 そのため母の経過をみないと判断できないが、来年にでも「ロッキー山脈、グランドサークル、サウスダコダ旅行」をしようかと考えているので、このページをそのまま残すことにした。

おりおりの熟年生活(海外レンタカー旅行)