メリーランド州議事堂・アナポリス海軍兵学校・アーリントン国立墓地

 (9月11日)   天候 晴れ


 7:40 起床。パソコンで日本の報道機関のホームページを開き衆議院の選挙結果をみる。どこの情報も自民党大勝利と。娘夫婦と今日の行き先を話し合う。今日は9.11テロ 5周年の日でワシントンD.Cは行事があり警戒も厳しいだろうから、アナポリスに向かうことにした。

 10:50 出発、11:45 アメリカ海軍の士官候補生が寄宿舎生活を送るアナポリス海軍兵学校に到着。ゲートでパスポートの提示を求められる。しかしバッグなどの手荷物検査はなし。その後ゲートを写真に写そうとしたら、衛兵からここだけはだめ、構内は撮影自由と、何故なのかいぶかしい。

 構内は星条旗がすべて半旗になっている。9.11テロの犠牲者に哀悼の意をあらわしているのだろう。今日を含め3日間は兵学校学生の家族に構内が開放されているとのこと。あちこちで白い制服姿の学生が恋人とふたり、あるいはおおぜいの家族を案内していた。

 博物館、バンクロットホール、ドーグレンホール、各種運動施設、体育館、講義室、講堂、教会、図書館、学生食堂、学生宿舎などは構内に入って中を見学、教員住宅は外観を眺めることができた。さすがにすばらしい諸施設だ。

 少し歩きつかれて13:45 昼食。学生たちはキングサイズの食事だが、こちらはつつましいもの、ピザとクラブチャウダーを注文、案外美味い。14:45 兵学校をでた。

 数分でメリーランド州議事堂に到着。パスポートを提示、手荷物検査を受けて議事堂内に入る。

 ここメリーランド州議事堂はジェファーソンが独立戦争終了後司令官辞任の演説をしたり、アメリカ合衆国が承認されたパリ条約批准の場所であったり、独立後短い期間ではあったが国会議事堂として使用されたりと由緒ある建物だ。

 上院・下院の議会室の内部やドームのホールなど美しい構造だ。外にでて眺めた建物は威厳があった。15:15 この建物をあとにした。

 16:05 アーリントン国立墓地に到着。墓地内を周遊するバスの乗車券を購入、シニアは5ドル(通常料金 6ドル)。

 森や木立に囲まれた美しく落ち着いた丘陵地に、戦死した兵士の白い墓標が整然と並んでいる。ジョン・F・ケネディの墓でバスは停車、ケネディとジャクリーンの墓が並び、その後ろにジャクリーンによって灯された永遠の炎が赤く立ち上っていた。

 無名戦士の墓は白い大理石の墓石だ。この墓はひとりの衛兵によって守られている。衛兵は1秒もたがわず同じ動作を規則正しく繰り返していく。時間がきて交代だ。一人の士官と衛兵が右手からあらわれた。交代の儀式も礼儀正しくきびきびと行われた。その間の約5分あまりは粛然とした雰囲気につつまれていた。

 スペースシャトルの事故で亡くなった搭乗員の墓もある。チャレンジャー号は搭乗員の人物像がレリーフにきざまれ、コロンビア号はスペースシャトルと星がきざまれていた。17:45 アーリントン国立墓地をあとにした。

 途中買い物に立ち寄り 19:10 娘宅。テレビをつける。ハリケーン・かトリーナのことが90%も占める。もう上陸してから2週間以上もたっているのだが。死者は1万人以上の見込み、過去1・2の自然災害、GDP成長率は1.5%マイナス、連邦政府の救援活動や体制に強い不満、ブッシュ大統領の支持率に大きく影響などを伝えていた。

おりおりの熟年生活(アラスカ・ワシントンD.Cレンタカー旅行)