ネナナ・タナナ川 アイスクラッシック (9月8日)

  天候 大雨後快晴

 就寝時は曇りだったが、夜半になり星が見え、妻と外に出てオーロラを待とうとなった。

 1:00 約一時間も待っただろうか。北北西の位置で放射状の光が空に伸びていく。東の空にもオーロラが現れる。予想もしていなかったので急いでカメラを向ける。まずまず満足できるオーロラを鑑賞できた。2:50 就寝。

 8:30 大雨。Mさんご家族はフェアバンクス空港から帰ると、食後すぐに出発された。10:50 大雨の中、ロッジを出発。ネナナに向かう。出発して直ぐ雨雲の中に突っ込んだようで、前がまったく見通せない。途中の展望台に入りしばし駐車。景色はまったく見えない展望台だった。

 小雨になったので、再スタート。ネナナの近くで雨が上がった。雨にぬれたアスペンの森があでやかな黄金色に輝いている。橋の上からみえるアラスカ鉄道の線路が、その黄金色にかこまれて遠く貫いている。アラスカ鉄道の列車が通るところを見られたらうれしいのに。

 11:55 ネナナに入る。昨日給油していないので、なにはともあれガソリン補給に行く。その後市街地の入り口にあるビジターセンターに立ち寄るが、鍵がかかり無人だった。まあそこから町の中心部全体が見渡せる小さなところなので、特段の不都合はなかった。

 ネナナはユーコン川の支流タナナ川で毎年行われる ネナナ・アイス・クラッシック 
Nenana Ice Classic が有名だ。これはタナナ川の氷が解けて流れ出す日時を当てる公営ギャンブルだ。

 12:30 とりあえずかの有名な ネナナ・アイス・クラッシック Nenana Ice Classic の塔を見物しようと訪れた。塔は川のそば、アラスカ鉄道のネナナ駅に隣接してたっていた。

 アラスカ鉄道のネナナ駅には小さな鉄道博物館が併設されていたので立ち寄って中に入る。鉄道に関する資料とともに ネナナ・アイス・クラッシック 
Nenana Ice Classic のさまざまな資料が展示されている。

 初めておこなわれた1917年以来の、氷が解けた日時とか、賞金の獲得者と賞金額、記念の年のポスターなど興味深いものがいくつもあった。

 ネナナ・アイス・クラッシック Nenana Ice Classic せっかくネナナに来たのだから来春の投票をしようとしたが、投票は春にならないと受け付けないとのこと、当たれば数十万ドルの賞金なのにと残念な思いだ。

 13:10 列車の進行音が聞こえてきた。あわてて表にでるとフェアバンクスからアンカレッジ方向に向かう貨物列車がゆっくりとしたスピードでネナナ駅を通過していった。

 まだ霧雨が降り続いていた。突然家内の声、虹がでていると。タナナ川から対岸にかけて美しい虹が。見ているうちにはかなくも消え去ってしまった。記念写真を写していると、車できた数名の若者からふたりの写真を撮ってあげると。ありがたくお願いして一枚写してもらった。

 13:40 カメラポイントの駐車場へ。高台の駐車場からの眺めは最高、はるかかなたまで黄葉の森林が広がっている。軽い昼食を済ませる。このころから白い雲が南から北に早いスピードで流れはじめる。これはひょっとして晴れるのではないかと期待をいだく。

 15:30 ノーザンスカイロッジに帰る。雲はまだ少しあるが青空が大きくのぞいている。陽射しが強く射してきた。今夜の天気は大丈夫だろう。

 16:30 ロッジ裏の犬ぞりコースを散策。針葉樹の下は深い苔がいっぱい。その苔の中から赤く紅葉した木が密生し、深紅の実がついている。ワイルドべりーの彩りもある。秋の風情がこんな近いところにもあった。

 17:45 ロッジに戻りパソコンで予報を見る。オーロラはストロング、天候は時々曇りだ。明日以降の天候は雨だった。19:00 再び予報を確認、天候は晴れに変わっていた。ベランダから見上げた空は快晴、一点の雲もない。

 パスカルがつくってくれたサーモングリル、実に美味い。オーロラを話題にOさん親娘と会話がはずんだ。食後外に出て空を見上げる。群青の空に白くきらめく満天の星。今夜オーロラが出現すればと期待が高まる。

 22:00 今夜も家内をオーロラ監視役にして就寝。

 本日の走行距離  90km   累計走行距離  2,607km 

おりおりの熟年生活(アラスカレンタカー旅行)