青海チベット鉄道とエベレスト眺望、ヒマラヤ山脈を越えて

  5月16日から17日 晴れ 一時悪天候

 青蔵鉄道(青海チベット鉄道)

 18:35 西寧駅に到着 駅入り口でX線検査 改札口近くで全員のスーツケースをまとめる。スーツケースは自身で車両まで運ぶことになっていたが、ポーターが3名来て現地ガイドと添乗員と話している。添乗員からスーツケースはポーターに運んでもらうことになったと。ベンチに腰掛けて改札開始を待った。

 19:15 広州発の列車は9分遅れと表示が出る。19:25 改札開始 ホームに入り乗車する6号車へ、軟臥車(上級寝台車)だ。ひとつのコンパートメントに2段ベッドが2列になっていて4名で使用 ツアー参加者は12名、ご夫婦2組がひと部屋、女性4名と男性4名も各ひと部屋に分かれた。

 車両の出入り口は前後にあったが、改札口から遠い進行方向のラサ寄りのデッキには私たちのスーツケースが2列で高く積まれていて利用出ない状態になっていた。

 手荷物は上段ベッドの通路側の上部に広いスペースがあり、4名の全ての手荷物とカメラバックを収納できた。

 19:43 Z265便は12分遅れで西寧駅を出発一路西に向かった。20:40 薄明りの中左手に青海湖が見えたが、20分ほどで暗闇の中に沈んでいった。

 4名で雑談が弾む。置かれているポットに給湯機から熱いお湯をとり、Nさん持参のコーヒーと私のクッキーとで一息入れる。添乗員が血中酸素濃度と心拍数を測る。今後は毎朝確認すると。21:30 就寝 ゴルムドでの機関車の交換作業時は熟睡していた。
     
        4:35 起床、見所のひとつ崑崙山脈は夜明け前に通り過ぎる。外は暗闇、洗面とトイレを済ませた。広州からすでに30時間あまり走ってきたが、西寧で乗車時はいずれもきれいになっていた。またこの後午前中にも清掃している場面に出くわした。 

 5:50 西寧に向かう客車が通り過ぎる。車内探訪に。食堂車では全てのシートがベッドのありさま、ぐっすりと眠っている人々。厨房ではサラダの盛り付けをしていた。6:20 明るくなり風景が見えてきる。6:50 秀水河を通過 7:00 貨物列車を追い抜く。この後対向車や追い抜きの貨物列車多数、チベットにとってきわめて重要な物流の大動脈と実感した。

 7:30 吹雪になり、雪景色が広がる。窓から進行方向を望む。2連結の機関車が上り坂を力強く客車を牽引している。左右にカーブが続き、いくつもの橋を渡って行く。7:35 日阿尺曲駅 7:50 烏雨駅を通過。
        7;55 朝食は明るく清潔な食堂車で。8:02 長江の源流のひとつトト河にかかる。河は凍っているが水の流れも見える。全面凍結はしていなかった。

 料理が運ばれてくる。お皿に盛りつけられた料理がいく品も。

 小さなお椀がひとり1つ、料理をとるには不便と追加してもらう。料理の評判は上々、美味いが高齢者には量が多すぎると。

 テーブルに飾られた赤い花の先に真っ白な山々の美しい景色がどこまでも続いていて飽きることなく眺めていた。
     

 8:30 通天河を通過、この辺りは雪がなくなっている。8:55 雁石坪を通り過ぎる。貨車をひっきりなしに追い抜き、また対向する。9:40 布強格駅を過ぎる。
 10:05 鉄道世界最高地点 5,072mを通過。この先は下りになるので列車は速度をあげると聞いていたが、次第にスピードを落とし 10:08 唐古拉(タングラ)駅で一時停車した。

 笑顔を絶やさないすてきな列車長が粋な計らいをしてくれたのだろうか。

 ここからはこれまでの青海省からチベット自治区チャンタン高原(北の平原)だ。

 列車の通過を見送る何名もの保守員が、敬礼をしている姿がみられた。
        
     
     
 
 11:30 安多駅停車 大勢のチベット人が後方に歩いていき硬座車に乗り込んでいった。11:45 措那湖(チベット語で黒い湖だが、実際は青く澄んでいた) 12:50 那曲駅に停車、列車を下りて背伸びをして疲れをとった。13:00 短い停車後発車。

 13:05 食堂車で昼食、列車長殿も離れたテーブルで。ニェンチェン・タンラ山脈の白い山々を眺めて楽しむ。14:40 当雄駅通過 Nさんのコーヒーでひとくつろぎする。ラサ到着後トイレはしばらくないので、ラサ到着前に済ませてくださいと添乗員が伝えにきた。15:15 羊八井駅通過 この後しばらくして雪はなくなり緑の樹木が増えてきた。

 16:17 7分遅れで ラサ到着 楽しかった青海チベット鉄道の旅は終わりを迎えた。スーツケースを受け取り自身でゴロゴロ転がしながら駐車場へ。現地ガイド ダジュンさんと合流。駅の写真を撮ろうとしたが、そこからはだめ、あそこからはOKと、いきなりチベットに来た実感を味わった。

 16:50 バスに乗車 現地ガイドは全員に歓迎の 白く長い カタを肩にかけてくれた。17:15 ホテル着 西寧からの現地ガイド シャオさんとお別れ。ダジュンさんの提案で夕食はお勧めのラーメン店となった。18:15 ホテル発、18:25 ラーメン店到着 皆さんともに美味いと好評だった。19:15 ラーメン店を出て 19:25 ホテル帰着

 ラサの高度は3,600m 医師による体調チェックを受ける。血中酸素濃度は73 昨夜は92だった。数日後から高度は更に上がると持参の高山病予防薬を飲んだ。21:45 就寝

青海チベット鉄道とエベレスト眺望、ヒマラヤ山脈を越えて   おりおりの熟年生活(海外レンタカー旅行)