ダルバール広場  
               
                           
               
               

 2015年4月25日発生のマグニチュード7.8の大地震により、多くの歴史的な寺院や建造物が倒壊、世界の国々の支援を受けて修復に取り組んでいた。

 最初に目についたのは白い大きな建造物、バサンダブル・ダルバール(旧王宮)でアメリカが修復を担当し、例外的に修復はほぼ完了しているように見えた。
   
       日本はJICAが2名の文化財修復の専門家を派遣し、アガンチェン寺の歴史と伝統工法を踏まえて復興すべく、慎重に作業を進めているとのことだった。

 多くの建造物はまだ修復途上だが、マジュ・デカ寺院(シヴァァ神)は基壇を残し、三重の塔の建物は完全に消失して跡形もなかった。

 プラタップ・マッラ王の石柱と右に立つジャガナート寺院。鳩がたむろしている中に一人の僧侶が身動きもせず立っていた。お布施を渡す人がいる。写真を撮ろうと鳩の中に入る人も。鳩は僅かに移動するだけだった。

 広場では手広く品物を並べて商売をしているが、立ち止まる人は見かけなかった。後の建物の壁は崩れ落ちていた。

 ダルバール広で場でこれほど不気味な神様はなかった。カーラ・バイラブ(カーラ:黒い バイラブ:シヴァ神の化身で怒っている姿)

 左手に人間の生首(オレンジの紐の後になっている)をぶら下げ、右手に人間の頭蓋骨を半分に割ったお椀を持ち、真っ赤な口を広げ、悪魔を足で踏みつけているのだ。

 昔カーラ・バイラブの前で嘘をつくと死ぬといわれたのでこの場所を裁判所として使用していた。 
     

撮影日 2019.5.26
撮影地 ネパール カトマンズ

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて