チベット シシャパンマ ベースキャンプ  
               
                           
               
               

 朝早い時間にシシャパンマ・ベースキャンプに着くよう宿をスタートした。中国は広いのだが時刻は、北京時間で統一されているから、西になるほど夜明けは遅い。そのため目的地に走行中の道路から 赤く染まるガンベンチェン山 7,295mに遭遇、バスを停めて写真タイム。美しい光景が撮れた。

 しばらく走り、未舗装道路へ。シシャパンマ景観エリアに入る。道なき道を慎重に走る。野生のロバの群れに3ヵ所で遭遇した。後ろの山は ガンベンチェン山、連なる山々の中では一番大きく見えていた。シシャパンマはチベット語で「牛も羊も死に絶え、麦も枯れる地方」との話を聞いていたが、ロバは大丈夫らしい。

 ベースキャンプに到着、ベースキャンプとは思えない平原地帯だ。美しい山容の高峰が西から東に長く連なっている。ポーラ・ガンチェン(マラメンチン)7,661m シシャパンマ 8,027m(世界14番目の高さ) ポーロン・リ 7,292m ランタン・リ 7,205m タグ・ピーク 6,846m 少し離れて ガンベンチェン 7,295m 壮観な景色が目の前に広がっている。

 しかしバスの止まった位置からは小さく盛り上がった丘陵地があって、シシャパンマのすそ野は見えない。500mほど歩いて全容が見える場所まで移動した。シシャパンマを見つめている。そよっと頬をなでる風が心地よい。時間の経過を忘れていた。

 シシャパンマの左にポーラ・ガンチェン ひっくり返したお椀の上に三角帽子を乗せたような特色のある姿をしている。右端に見える ガンベンチェンは真っ白なサファリハットのようだ。

 私たちだけでこの絶景を占領し、静かに時間が流れる。今立っている地点から山頂までは地続きだ。このまま歩いていけば私でも山頂に到達できそうに思える。しかし登山家栗城史多さんが、シシャパンマ登山に2011年5月と2012年5月に挑戦して断念したきびしい山岳だなのだ。

 予定は60分だったらしいが、体調の悪い人が出て早目に滞在を切り上げることになる。ベースキャンプから僅かに戻った地点からのシシャパンマの眺めが最高とバスを止めて写真タイムとなった。

 舗装道路に戻ったが、シシャパンマは車窓からしばらく見えて楽しませてくれた。ペクツォ湖を見下ろす峠でバスストップ、振り返ってシシャパンマとはお別れとなった。

撮影地 チベット シシャパンマ・ベースキャンプと周辺
撮影日 2019.5.24

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて