チョモランマ(エベレスト)ベースキャンプ  
               
                           
               
               

 早朝 ギャウ・ラ(ギャウ峠)でチョモランマをはじめとする8,000m超えの山々を見た興奮が、まださめ止まないまま環境保全のための電気バスに乗り換える。空は青く澄み渡り快晴だ。

 乗換えた電気バスで、チョモランマ・ベースキャンプを訪れる拠点・ロンボク村に到着。降車した場所は未舗装で、テントの粗末な宿泊施設兼食事処に取り囲まれている。未舗装の降車した場所から舗装されている道に出る。チベット族の家や尼寺のロンボク寺が見え、白いチョルテン(仏塔)や風にはためくタルチョー(五色の祈祷旗)が目についた。

 歩き出す前方にチョモランマ(エベレスト)が聳え立っている。想像していたよりも間近くに見え、巨大で存在感があり、その迫力に圧倒される。皆さん息が切れる中「すごい!」を連発だ。

 山頂から山すそまで雄大な姿を仰ぎながら、200mほど進む。登山許可がない一般観光客は、このベースキャンプまで。この先は立ち入り禁止となっていた。

 強風が山頂を襲う。雪煙が吹き続く。瞬間だが風がやみ、山稜が際立つ。太陽の照り付け方で絶壁の山肌の青黒さがくっきりと浮かぶ。ひとつの山がこれほど変化した光景になるとは、見飽きることはない。

 写真を何枚も撮る。小さな水たまりには氷がはり、右手に歩くと小さな川が流れ、丘にあがると家やチョルテンなどが下になった。舗装道路からも標識を入れて写した。自由時間は2時間だったが、気が付けば集合時間となっていた。

 昼食はテントの食事処で。興奮状態で会話が弾む。食後外に出てバス乗り場に行く前に、しばらくの間チョモランマの大パノラマを眺めて名残を惜しんだ。

撮影地 チベット チョモランマ(エベレスト)ベースキャンプ 5,200m
撮影日 2019.5.23

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて