チベット ギャウ・ラ 展望台  
               
                           
               
               

 夜明け前のまだ真っ暗な時間にギャウ・ラ(ギャウ峠)に向かった。途中で入境証の確認など2ヵ所のチェックポイントを通過、急な坂道と連続するカーブに体を振られながら峠に到着、展望台に上がる。まだ暗闇のままだ。

 空が幾分明るくなってくる。山々の輪郭が見えだした。まもなく日の出、どのような風景が展開するのだろうかと期待が高まる。この展望台では右から チョーオュー8,201m チョモランマ(エベレスト) 8,844m ローチェ 8,516m マカルー 8,463m が見えるそうだ。

 7:33 チューオューの山頂が白く輝き、次第に下も明るくなっていく。直ぐ左で大きく見える ギャチュンカン 7,952m は少し遅れて白く染まりだした。

 1分後チョモランマの三角錐の頂に僅かに陽があたる。風が吹いているのだろう、山頂から雪煙が流れている。北西壁は積雪が少なく岩肌が現れているようだ。

 チョモランマの左稜線に見えるローチェが輝きを増していく。チョモランマの北西壁は暗く沈んだまま。その対称的な光景がチョモランマの魅力をいっそう引き立てている。

 マカルーの美しい姿も浮き立ってきて、存在感をアピールする。8,000mを超える4座が連なる大パノラマの絶景が目の前に広がる。しばらくみとれた至福の時に、写真撮影を忘れている。

 下の展望台に移動、シシャパンマ 8,017mが遠望できる。 上の展望台から見える4座はチベットとネパールの国境に位置するが、シシャパンマはチベットに位置している。上の展望台とは違い チューオューの全貌が見えやすく白い化粧が美しい。

 寒い朝だったが快晴に恵まれて、8,000m超えの山岳の素晴らしい夜明けの絶景を見ることができて大満足だった。

撮影地 チベット ギャウ・ラ展望台(上&下)
撮影日 2019.5.23

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて