サ キャ 南 寺  
               
                           
               
               

 サキャ寺はチベット仏教4大宗派のひとつ サキャ派発祥の地。1073年クンチョク・ギェルポとその家族5人がトゥム川の北岸にサキャ北寺(文化大革命時に完全に破壊された)を建立し、サキャ派が生まれた。

 1239年モンゴルが侵攻してきた際フビライ汗が仏教に帰依し、サキャ派にチベット支配の全権をわたし、フビライ汗の師だったパスバが1268年南寺を建立、文化大革命の際破壊されたが後に修復された。

 サキャ派は家族でつくられた宗派なので結婚して生まれた子供が高僧に就任し、現在は兄弟3名が高僧 インドに亡命しているとのことだった。

 寺院全体は四隅に望楼があり、厚い城壁に囲まれた要塞のようだ。壁は基調が青みがかった灰色で、白と赤銅色のラインが引かれている。壁の周りは巡礼道になっていてマニ車が取り付けられ、信仰深いチベットの女性が回しながら通り過ぎていった。

 建物の壁はいずれも赤銅色だ。普巴拉康殿には高僧の玉座、現高僧3名(中心に長男)の像など。大雄宝殿では仏像の後方に大きな壁があり、壁全体にバスパの時代に書かれたお経が収められていた。

撮影地 サキャ南寺 チベット
撮影日 2019.5.22

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて