セ ラ 寺  
               
                           
               
               

 セラ寺は1419年ゲルク派の開祖 ツォンカパの弟子 ジャンチェン・チュジェ・サキャ・イェシェによって創建されたゲルク派の寺院。今年 2019年は600周年にあたりチベット歴7月に大きな祭りが執り行われることになっている。

 馬頭観音がご本尊で、赤ちゃん 妊婦 老人 体の不自由な人などの守り神。お参りした13歳までの子供の鼻に、バター灯明から発生する黒い煤を塗り魔除けを願う。鼻の頭を黒くした何人かの子供と行き違った。

 門を一歩中に入ると長く広い道、お土産屋も並んでいて寺院よりも街のようだ。建物は印経院や大集会殿などいくつもあったが中は撮影禁止。

 ハルカムゼンには河口慧海の写真があった。インドで修行中ダライ・ラマ13世と来ていた高僧にサラ寺での修行を勧められる。鎖国中のチベットに入るため中国人になりすましネパール経由でラサ入り、サラ寺のハルカムゼンに隠れて修行した。

 撮影禁止の中で、展示されている3つの「砂曼荼羅」は撮影できた。
 曼荼羅とは、宇宙や慈悲などを表現し、図柄によって違いを表している。

 砂曼荼羅は大きな行事の際に4名で着色した砂や時には大麦などで制作、中心部から外に向かって作っていく。

 行事が終われば壊されるが、ここではガラスケースに入れて3つ展示されていた。
       

 

カメラ撮影は禁止 
携帯電話とスマホの撮影のみと掲示されていた
      中庭から大きな歓声が上がった。若い修行僧達の問答修行の始まり、月曜日から土曜日の15:00から17:30まで行われる。

 大勢の僧侶が大木の木陰でいくつもの輪になっている。

 立っている僧侶が手を打ち鳴らしながら独特のジェスチャーで質問、座っている僧侶が答える。間違えたら手のひらを上に打ち、降参したら数珠が頭上を舞う。明日は質問者と回答者は交代する。

 7・8月には問答テストがあるとのことだった。

撮影地 セラ寺 チベット
撮影日 2019.5.18

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて