ポ タ ラ 宮  
               
                           
               
               

 ラサの象徴 ポタラ宮は旧市街地のマルボ・リ(赤い山)の南斜面に建っている。17世紀にダライ・ラマ5世がチベットの政教両方の権力を掌握しポタラ宮の主要部分が完成。1959年3月のチベット動乱で、ダライ・ラマ14世がインドに亡命するまでは、チベット仏教とチベット政権の中心だった。

 ポタラ宮はダライ・ラマの住居かつ政治を執り行う白宮と、歴代ダライ・ラマの霊塔など宗教にかかわる紅宮がある。

 予約の確認と荷物検査を受けて中庭に入ると、仰ぎ見るようにポタラ宮が聳えていた。急な階段を上る。再び予約確認と荷物検査を受け宮殿内に入る。

 ダライ・ラマ6・7世の玉座、13・14世の玉座と執務室、ダライ・ラマ7・8・9・10・11・12世の霊塔、ダライ・ラマ5世の霊塔(12.6m 3,721kgの金製 最も大きい) 白檀の観音菩薩像、立体マンダラ(銅に金塗り)など壮麗な景観だ。

 柱や梁には彫刻が施され、壁には色彩豊かな絵が描かれており、金銀銅製やヒスイの装飾品、制作当時の鮮やかさがそのまま残っているタンカ(仏教に関する人物や曼陀羅などを題材にした掛け軸)などに圧倒された。内部の撮影は禁止で写真は写せなかった。

 翌夕刻訪れたポタラ宮。薬王山展望台や道をはさんだ広場から眺めた、ライトアップされ暗闇に白く浮かび上がるその姿は荘厳な雰囲気だった。

 歴代ダライ・ラマの写真と絵画はあったが、ダライ・ラマ14世の写真や絵画は一点もなかった。

撮影日 2019.5.18 & 5.19
撮影地 チベット ラサ

青海チベット鉄道とエベレスト眺望 ヒマラヤ山脈を越えて