平 渓  天 燈 祭 り  
               
                           
               
               

 平渓・天燈祭りは、毎年、旧正月の15日(元宵節)に、平渓郷を会場として開催されている。祭の主イベントである天燈(ランタン)の「十分広場」での打ち上げ参加には、当日11時から配布される整理券が必要だが、例年は8回の打ち上げを今年は本番の挨拶前に2回追加して、ツアーに開放された。

 打ち上げの権利を獲得した旅行会社から、「十分広場」での打ち上げ参加確約の日本発のツアーが初めて募集された。また会場・平渓郷までの交通手段も通常は混雑した公共交通機関利用のところを専用バスで行き、会場近くに駐車出来るようになった。

 会場の駐車場から打ち上げが行われる「十分広場」に続く道は大勢の人であふれている。整理の警官が肩と肩をつけて壁のように並び、通行は一方通行になっていた。会場入り口から十分広場周辺まで大混雑で人混みをかき分けて進む状況だった。

 ツアー参加者は打ち上げの1時間あまり前に所定の場所に集合。「十分広場」ではふたりひと組にひとつの区画が割り当てられ、私たち夫婦の区画は57番と告げられる。参加者への説明が終わり長い行列の後について「十分広場」に入った。
 

 「十分広場」では各区画に1名のスタッフが待機していて説明と打ち上げの準備。さらには数区画毎に別のスタッフがひとりいて、ローソクに点火してくれた。

 準備されていた大きな白い天燈をスタッフと夫婦3名で広げ、願い事を書く。天燈への準備ができたところで、ローソクに点火。足で天燈の下を押さえ、温まった空気が天燈内に溜まるようにと指示がでる。全ての点灯が終わった頃合いを見計らって手を放してと声がかかる。時に17時30分。

 薄暮の空をめがけ、黒い煙をたなびかせながら一斉に上昇を始めた天燈。「十分広場」内のみならず周辺で待機していた大勢の人々から大きな歓声があがる。しばらくして拍手に変わる。まさに感動の一瞬だ。(上段3枚の写真)

 天燈が黒い煙を吐きながら薄暮の空に高く舞い上がっていく。真上に向けてカメラやスマホをかざす。10分あまり興奮の時が過ぎる。「十分広場」から退場。参加者は人混みでばらばらになり、ツアーの添乗員も皆さんもどこにいるのかわからない。

 入れ代わりに2回目の天燈が放たれる。十分広場近くの観衆が一斉にスマホを頭の上に差し出す(下段左の写真)液晶画面が明るく光っていた。 

     私たちが天燈を上げて「十分広場」から出た後は、混雑が激しくバラバラになるからと、次の集合場所は会場入り口と前もって指示されている。

 集合場所に向う途中2〜4回目の打ち上げがあり遠くから撮影した(下段の写真)

 広場で打ち上げができない人々は、会場内のあちこちで天燈を上げており、夜空に浮遊する様子は幻想的だった。

 混雑を抜けてバスに帰り着いた。皆さん感激の面持ちで打ち上げの印象を語っている。ひとしきり話が弾んでから各自持参の食べ物を取り出し、話し声は少しばかり静かになって行った。

   
テレビの中継車
   

打ち上げ広場に向かう人と観衆
 
         
   
警官の壁の間を一列通行
   
警官の後に大勢の観衆
 
         
   
バスは橋の上や道端に長い行列
   
家並みの灯りの上を浮遊する天燈
 
         

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