九 分 老 街  
               
                           
               

 九分老街は、宮崎駿監督が映画「千と千尋の神隠し」の着想を得た場所という噂が広まり、レトロな街並みに似合う茶芸館やカフェが軒を連ねているので近年人気の観光地となっている。特に夜景が美しいそうだ。

 駐車場から緩い坂道を歩く。ほどなく急な上り階段のある地点に到着。階段の両側は様々なお店が軒を連ねている。しかし階段は立錐の余地がない大混雑。明日の平渓の天燈祭に合わせたツアーが何組も催行されていて、この日は九分を訪れているのだろう。

 参加しているツアーの集合時間が気になる。時々僅かに混雑した群れが動く。足を踏み外さないようにと1段上がり、またしばらくして1段上がる。。押されることもあり情緒ある景観を楽しむどころではない。ましてお店に入ってお土産を買うなどはとても無理だ。

 写真はカメラを頭の上に突き出して、やみくもにシャッターを押すだけになった。やっと着いた展望台からの眺めを写して慌ただしく帰途に。上ってくる人混みに阻まれながら、集合時間ぎりぎりにバスに乗り込み、間に合ってよかったと、ほっとした。

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