十 分 老 街  
               
                           
               
               

 台北市内の観光と、ティンタイフォン(小龍包で有名な人気の店 ツアーで予約していたそうだが40分待ちだった)での昼食後、天燈祭の行われる平渓郷に向った。

 長い橋の上から平渓郷を遠望、ぽつんぽつんと天燈(ランタン)が空中に浮かんでいるのが見えてきた。

 ほどなく十分瀑布へ行く道と分かれ、家並みの見える駐車場に到着、十分老街に歩んで行った。
   

 
   十分老街は鉄道の平渓線(単線)を挟んで両側に商店が連なっている小さな町だった。

 この日は、平渓天燈祭の当日でもあったから観光で訪れた人の多くが、この中心街に集まり、線路の上を我がもの顔で歩き回り、天燈を打ち上げていた。テレビ局のカメラやレポーターも移動しながら撮影をしている。(私も同じ行動をしていました)

 列車が通るときは鉄道会社のスタッフが観光客を線路から退避させる姿があった。

 線路上は人々が溢れレールも敷石も見えないありさまで、天燈を打ち上げるのにもってこいの場所となっていた。打ち上げを準備中のグループを避けて歩くのだが、混雑しているので思うようには移動できなかった。

 天燈は線路両側にびっしりと並んでいる店々で売られている。220元(日本円で800円程度)だ。色は種々でそれぞれに意味合いがあるそうで、説明がボードに書かれている。天燈を購入すると店の人が打ち上げを手伝い、写真撮影をしていた。

 打ち上げ準備が出来ると、写真撮影のため掛け声をかけて天燈を空に放つ。放った人たちだけではなく周囲にいる人々も一斉に拍手を送って楽しんでいる。天燈が空高く遠くに飛び去るのを眺めている姿は印象的だった。

 風の向きによっては天燈が家々の庇に引っかかる。窓から手が突き出されて空中に放り出そうとする。何度か繰り返してやっと庇から天燈は自由になり天高く舞い上がっていった。

 天燈の値段は線路際の店を離れたら、十分瀑布へ行く途中、会場が遠く下に見える道で売られていたのは150元だった。

 天燈の色と願い事
  紅色⇒お祝い事
  橙色⇒財産関連の願い事
  黄色⇒事業、学業
  緑色⇒成長、誕生
  青色⇒希望、夢
  紫色⇒ロマン、遊びごと
  白色⇒平安、健康
  淡いピンク⇒愛情、ロマンス
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