アイスランド ラングヨークトル氷河  
               
                           
               
               

 この旅の最後に ラングヨークトルの氷舌 ゲイトランドスヨークトルを訪れた。550号線から551号線に入る。遠くに真っ白できめ細かな氷河が横に長く静かに存在している。数ヵ所にえくぼがあって陰影をつくっているが大半は1枚の純白の布で覆われているドームのように見えた。

 それはスカフタットルビジターセンターに車を置いてトレイルを歩いていたら見えた、スケイザルアゥルヨークトル(ヴァトナヨークトルの氷舌 右の写真)と同じだった。
 

 ラングヨークトル氷河は欧州ではヴァトナヨークトルに次いで2番目の大きさを誇り、名前は長い氷河を意味している。ゲイトランドスヨークトルはラングヨークトル氷河(氷原)の氷舌のひとつで南西部に位置している。

 ゲイトランドスヨークトルへは550号線から551号線に進入後8km走った。未舗装の道だが走り易い。この氷河でもアクティビティが行われているが、その拠点となる建物の前で車を止めた。写真のような風景が眺められる。

 その先にも1kmほどの道がついていて、氷河の先端に通じている。車を乗りいれた。少し進むとこぶし大の石が敷きつめられたようにころがっている。状態の非常に悪い道になった。尖がった岩も散見される。道の状態はいっそう悪くなる。

 借りているレンタカーの点検状況に幾分不安がある。キーの電池切れとエンジンオイルの警告灯点滅(アークレイリの営業所でオイル補給と電池交換をしてもらった)があったから。この悪路を走ったらタイヤのパンクに遭遇する懸念、と頭をよぎる。

 尖った石を除け、狭い道で切り替えしを繰り返して、引き返してきた。氷河の上にはアクティビティに使うと思われる機材が横一列に並んでいる。それに接して氷河の中ほどからその地点まで何本かの筋ができている。

 純白できれいな美肌に、醜い傷がついているように思え、痛々しかった。

 帰途は距離的に短い551号線から左折で550号線に入りシンクヴェトリル国立公園経由レイキャビックに出る予定だった。しかし左折して直ぐ標識が有り、この先悪路となっていた。

 車は4WDのSUVを借りているから慎重に走れば通り抜けられると思ったが、前記したようにパンクを心配して、今朝と昨日走った道を逆戻り、右折して550線、518号線、50号線、1号線で、レイキャビックを通過した。

撮影日 2016.6.20
撮影地 アイスランド ラングヨークトル氷河:ゲイトランドスヨークトル

おりおりの熟年生活(アイスランド・レンタカー旅行)