アイスランド ゴーザフォス  
               
                           
               
               

 広大な溶岩台地の中、底が黒い川にあふれんばかりの水が流れる。水は滝壺に向かって白く輝きながら轟音をあげて一気に落下する。飛沫が高く舞い上がる。

 1号線から遠望しながら左岸の駐車場に車を止める。滝に近づくにつれて、水の落ちる様子が見えてくる。ダイナミックでその迫力に圧倒される。晴天の青空がコバルトブルーの川の流れを演出する。眼に入る色彩は単純だが、これほど美しい景色を見られておおいに満足だ。

 細い滝を挟む2つの滝が対称になっている景観、大パノラマが実にすばらしい。それぞれの滝が独立していても圧巻の景色だが、2つの滝が対称に流れ落ちているから、いっそうの絶景となっている。

 右岸に移動する。違う角度からの眺めだが、こちらから見る風景も甲乙つけがたい。両岸の駐車場は車で2〜3分の距離、簡単に移動して、この絶景を楽しめてうれしい話だ。なお徒歩の場合は遊歩道があり2つの展望台の間は15分程度だ。

 ゴーザフォス 神々の滝 と呼ばれるようになった歴史的な出来事がある。
住民のほとんどは古代北欧の神を信じていたが、西暦1000年シンクヴェトリルの国会でアイスランドはキリスト教に改宗することを決議。その際判事を務めたソゥルゲイルは、自身が所持の北欧古来の神々の像をゴーザフォスに投げ込み、キリスト教への信仰を誓ったといわれている。

 アイスランドの人々にとっては、ゴーザフォスはアイスランドの運命を変えた滝として、今も神聖視しているとのことだ。

撮影日 2016.6.15
撮影地 アイスランド ゴーザフォス 

おりおりの熟年生活(アイスランド・レンタカー旅行)