フラゥアヨークトル  
               
                           
               
               

 1号線を走行中左手に見えるフラゥアヨークトルとの標識が目に飛び込んできた。先を急ぐことはないからと立ち寄って行くことにした。

 未舗装の曲がりくねった道から氷河が見え隠れする。本当にこの道で氷河に行きつくのかと思いながら運転。15分ほどでで駐車スペースに到着した。そこには車が1台駐車、トイレもあった。

 駐車場から氷河は見渡せる。氷河は南米やアラスカでも幾つも訪れてきたし、アイスランドに来てからも数ヵ所訪れたから、この氷河は駐車場から見るだけにするといって家内は車に残った。

 家内を残して私は氷河の近くまで行こうと、目の前の吊り橋を渡る。ごろごろところがっている岩を踏みながら、近づいてくる氷河を目指して歩くこと10数分、氷河の前に到達した。

 水たまりを避けながらいっそう氷河に近づき、出来れば触れてみたいと前進したが、最後は幅数mの水の帯に阻まれた。すぐ眼の前が氷河だったのだが、触れることは断念せざるをえなかった。

 この氷河で出会ったのはカップルのふたりだけ、笑顔のあいさつを交わす。ふたりは何かを拾い、手にのせて話をする。何度も繰り返しているのだが、何をしているのかわからない。訊ねようにも言葉が通じないから眺めているだけになってしまった。

 この氷河も灰色の模様がついている。火山の爆発による降灰はどのあたりまで影響したのだろうか。家内は駐車場に残ったが、近くで見ると美しい表情が見えてくる。特色があるわけではないが、写真を撮る魅力は十分に備えている。

 氷河の前を移動しながら何枚もの写真を撮って、早めに駐車場に引き返すことにした。


撮影日 2016.6.13
撮影地 アイスランド フラゥアヨークトル

おりおりの熟年生活(アイスランド・レンタカー旅行)