ニトミルク国立公園 
             
                     
             
             

 ニトミルク国立公園、有名なのはキャサリン渓谷。ここレリン・ループウォークとエディスフォールズは知られてはいないが魅力的な所だった。

 最高気温、予報では38℃。レリン・ループウォークを歩き滝に向かう道は、いきなり 1kmの急な上り坂。息をきらせ汗をかきながら上る。

 ちらっと見えた滝の落差はそれほどでもなかったが水量はある。滝壺は大きな円形で泳いでいる人が見えた。そこから滝壺までは大きな岩の坂道、滑らないように注意して水際に下りる。

 滝を囲む平らな岩場に到着。その岩の上に座っていたのは数組の若者たちと中年の男女ふたり。滝壺の中では水遊びを愉しんでいる人々。少し離れたところで数名のグループが。声は聞えないが、愉しげな雰囲気だ。泳いでいる人々を見ると深さもありそうだった。

 近くの若い女性が立ち上がり少し離れた岩に行き滝をバックに立っている。女性と一緒にいた私の横の男性が、カメラを構えて彼女の撮影を始めた。そのすてきな光景に、ふたりに声をかけた。写真を撮らせてもらってよろしいでしょうかと。

 女性から笑顔がかえってきた。男性は言葉でどうぞと。何枚か撮影の後、カメラの液晶画面を見せる。ふたりはその写真を指さしながら、話をしていた。実に楽しげだった。

 夕刻になって、数名のグループが岸に向かって泳いでくる。水から上がったグループは、大きなバスタオルで体を拭いている。しばらくして立ち上がり、クーラーの中に食料などを詰め、帰り支度を始めた。

 若い女性達はバスタオルを体に巻き、サンダルをひっかけて岩を上っていった。そういえば、トレイルの入り口で案内板を見ていたとき、横を通り過ぎた女性もバスタオル姿だったと思いだしたのだった。

 駐車場に戻り、平坦な遊歩道を歩く。近づいてみると、エディスフォールズそのものは落差は小さく、大きな滝を期待していたので少し拍子抜けした。滝から流れる水量は極く僅かだったが水の溜まっているプールは非常に大きい。数えきれないほど大勢の人が日陰にいる。何名かは水と戯れ、また泳ぐ人もいる。

 日が蔭り涼しくなってきた。帰るのか、駐車場に向かう人々もすてきな笑顔が絶えなかった。

撮影日 2015.9.14
撮影地 ニトミルク国立公園 エディスフォールズ オーストラリア

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