キャサリン渓谷  
               
                           
               
               

 キャサリン渓谷では短いトレッキングコースはない。そのため渓谷を楽しむにはクルーズ船にのるか、レンタルカヌーに乗り自分で漕いで行くかのいずれかになる。

 ビジターセンターに到着。説明を聞く。紙の地図や説明書はありません。この地図を見て説明しますと。ビジターセンター横からトレッキングルートがあるとのことで、途中まで行ってみた。眼下を何艘かのカヌー。バトルを漕いでいたり、絶壁の陰で休んだり。クルーズ船の出発時間に合わせて乗船場に引き返した。

 キャサリンには13もの渓谷があるが、一番人気は第二渓谷または第三渓谷まで行くクルーズ船だ。私は夕刻に第二渓谷まで行き、その後船上でディナーを味わうコースを日本出発前に予約しておいた。

 第一渓谷は見どころが少なかった。第一渓谷から第二渓谷へは水が少ないので徒歩での約500mの移動。途中にはアポリジニの岩絵が残されていた。徒歩で移動中の景観も捨てがたい。

 第二渓谷。水面は波立たずまったく静かだ。流れはあるのだろうか。川とは思えない。水路は次第に狭くなり高い絶壁が迫ってくる。絶壁の形や表情は様々で、次に見える絶壁はどのような姿かと興味津々。深緑色の水面が船の進行に伴って波を立てる。絶壁が面白い姿で映しだされる。

 夕陽が赤銅色の絶壁に当たり黄金色に輝き美しい。1時間30分の観光が終わり、再び第一渓谷に戻る。ディナー船に乗り換え、船上で乾杯、ディナーとなった。オランダからのご夫婦と同席、雑談に時は流れた。

 太陽が絶壁の向こうに沈み、オレンジ色に焼けた夕空と川面に広がる静かな流れが、さらにすてきなひと時を演出してくれた。

撮影日 2015.9.18
撮影地 キャサリン渓谷(ニトミルク国立公園) オーストラリア 

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