キャサリン渓谷の星空 | |||||||||||||
オーストラリア北部の澄み渡った空で星空を撮影しようと考えて、重い三脚を持参した。 一番の目的地はバングルバングル。滞在日は16日、新月は13日だから適度の月明かりがある。黒とオレンジの縞模様のビーハイブと呼ばれる奇岩の上で輝く夜空を撮りたかったのだ。しかし別記のような事情で撮影はかなはなかった。 またバオバブの木を入れる構図も検討し適当な場所も見つかったが、暗闇の中を宿から100km以上も離れていて諦めざるをえなかった。いずれもオーストラリアとひとめで分かる写真になるのだが。 キャサリン渓谷が最後の星空撮影の機会。昼間歩いて撮影場所がキャサリン渓谷と分かる特色のある風景を探したが、これといった所は見つからず。そのためディナー・クルーズが終わった後で、駐車場から近い所でカメラを構えた。 既に月はのぼっていたが、星ははっきりと見える。せめて川を入れておこうとクルーズ船の乗船場に三脚を立てた。川に映りこむ月も入れてシャッターを切る。液晶に表示された画像で星も確認できた。OKだ。 クルーズ船を入れてみよう。懐中電灯の光を当てて、船とはっきりと分かるようにしようか。構図的には失敗だが、船はくっきりと写っている。 天の川が流れている。ほぼ真上だから、適当な引き立て役はないが、天の川そのものがとびっきりの主役だから、主役ひとり舞台でも観客を惹きつけるだろう。 オーストラリアでは空の写真に思い出がいくつもある。エアーズ・ロックで天の川を撮った。塩湖では星と自分の姿が鏡に映したようにはっきりと反映していた。ケアンズでは皆既日食を観測した。オーストラリアの旅は空の思い出がつまっている。 撮影日 2015.9.18 撮影地 キャサリン渓谷 オーストラリア |