世界の果て ウシュアイア  
               
                           
               
               

 ウシュアイアには夕刻到着。ホテルは街中を離れた山の中腹。部屋の窓から見える街の夜景がきれいだった。

 翌日は午前中はビーグル水道クルーズ。午後は ティエラ・デル・フエゴ国立公園とウシュアイア周辺の観光だ。
 はじめに訪れたのは 世界の果ての郵便局 赤いポストの向こうの桟橋に乗っかった小さな小屋が その郵便局。海は太平洋と大西洋をつなぐビーグル水道。対岸に見える山はチリ領だ。

 ユーラシア旅行社が用意してくれた切手の貼ってあるハガキを投函。いつごろ宛先の人に届くのか楽しみな話だ。

 この郵便局の局員兼局長はひとり。私たちは ここでしか売っていないハガキなどを選び、世界の果てのスタンプ(2USドル)を押してもらって記念とした。
 
 次いで 世界の果て号へ。世界の最南端を走る蒸気機関車が牽引する観光列車。ウシュアイアの町の監獄に収容されている囚人によって切り出された木材などを運んでいたが、監獄が廃止されたので、廃線。1997年になり、そのうち7kmだけが観光用に稼働するようになっている。

 途中マカレナの滝駅で停車。階段を上り滝を見物。再び走り始めた列車から見えたのは 木の墓場 と呼ばれている一帯。南極ブナが囚人たちによって伐採されて100年が経過しているが、まだ草が生えているだけ。昔のように南極ブナの森に復活しないのだろうか。

 最南端の海 ラパタイヤ湾では大きな虹がかかっていた。ここはアメリカン・ハイウェイの終点から歩いて数百mの遊歩道の先。本当の世界の果てだ。

 遊歩道の入り口には大きな看板があった。その看板には Fin del Mundo (世界の果て)とあり、アラスカまで17,848kmと書かれていた。

 チリ領と分割の ロカ湖畔を散策。カウケンのつがいが仲良く散歩をしていて、私たちが近づいても 逃げもせず写真におさまってくれた。

 翌日 町を出るまでに監獄跡に。監獄は5棟。中は薄暗く狭い部屋はやっとベッドがおける程度のスペースで高い場所の窓も小さい。木の伐採などの際は囚人たちの足を鎖でつないでいて自由がきかないようになっている。

 それでも外に出られるということで、囚人たちには喜んだとの説明だ。真冬の寒さはいかばかりであったろうか。 

撮影日 2014.2.28〜3.1

おりおりの熟年生活(パタゴニア・ウユニ塩湖旅行)