トーレス・デル・パイネ国立公園  
               
                           
               
               

 パンパの大草原の中をバスで一日走り、暗くなり始めたパイネの山々をバスの窓から眺めて、前日やや遅くにホテルに着いた。

 2日目の早朝 ホテルの庭に立ち空を見上げる。夜明けにはまだ時間があり、星明りの中にパイネ・グランデとパイネの角がくっきりと見える。少し雲があるけれどもパイネの山々と青味のある夜空に星がきれいに輝いて見えた。

 夜明けが近づくにつれて山の上の雲はピンク色に染まってきた。間もなく山肌が赤くなるかと期待したが、明るくなっただけで、赤やけと
はならなかった。

 ホテルをバスで出発。直ぐの小高い場所からパイネ・グランデとパイネの角の全容を遠望する。特色のある険しい山稜が目に入る。主峰とバリローチェ峰の間は雪に覆われていて白く目立つ。

 午前はグレイ湖畔のハイキング。グレイ湖の中州にできた砂利道(モレーンで形成)を歩く。湖に映る山、湖に浮かぶいくつかの氷山。坂道を上り展望台に。眼前にパイネ・グランデ、遠くにグレイ氷河、眼下の湖には氷山。のどかな風景に思わず見入り、小さな岩に腰かけてしばし休息。

 昼食はホテルのレストランで。その手前の高台からの眺めは最高にすばらしい。ホテルの建物と湖にかかる橋も絶景をいっそう引き立てている。

 午後はクエルノス展望台へのハイキング。大草原の道を歩く。周辺の樹木は黒く焼け焦げている。2011年12月不注意から発生した山火事で受けた被害とのこと。

 コンドルが数羽 碧空の中をゆっくりと滑空している。いずれも2羽のつがいだ。タンゴの名曲「コンドルは飛んでいく」はこのような様子を歌ににしたものだろうか。

 帰途は別の道に向かう。途中水流の豊富なサルトグランデ滝に立ち寄り。振り返るとパイネの山とノルデンフェルド湖が美しい姿を見せていた。

撮影日 2014.2.26

おりおりの熟年生活(パタゴニア・ウユニ塩湖旅行)