旧ルート66(Kingman〜Topock  
               
                           
               
               

 ユタ州やアリゾナ州では国立公園や大自然の風景が見どころだが、旧ルート66を巡るのも楽しみにしていた。ルート66はシカゴからロサンゼルスまで、アメリカのマザーロードと呼ばれているノスタルジックな道だ。

 5年前は東から西へキングマンまで走ったので、このたびは、その続きとしてキングマンからトポックまでをたどることにした。このコース一帯はモハーべ砂漠だから、5年前のコースとは趣が違うだろうとは想像して、走り出した。

 シーニック道路になっているだけあって、美しい風景が続いている。道路の両わきには黄色い花が数百mにわたって咲いており、砂漠の乾いた空気で疲れた目を癒してくれる。

 次第に山道になる。路肩はなくなり、カーブが連続する。もう数十年ほども前になるが、わくわくしながら観ていたテレビ番組(1960年代のこと)で、このような景色があったかな。記憶にはない。

 峠への途中、一軒の店があった。車や人影はなく、これでも商売になるのだろうか。

 家内と運転は大変だが、ライダーにとっては風景も走りも楽しめる道だと思うけれども走っていないねと話をしていたら、前方からライトを照らした数台が。軽く手を挙げて通過していった。

 いよいよ険しくくねくねとした道になる。慎重に運転していたら峠の駐車場が現れた。車を止めて少し歩き展望台に。振り返ると曲がりくねった山道。前方眼下は広々とした荒野が展望できた。

 峠からしばらく下ったところが オートマン Oatman。途中であった車は僅かだったが、この町は道の両側に隙間なく車が並び、人も大勢歩いていた。観光客らしい人が多かったが、これといって観光や買い物ができる訳ではないから、何をしているのだろうか、不思議な感じがした。

 この先は道はなだらかになったが、モハーベ砂漠の様相がはっきりと姿を現した。サボテンが林立しているのだ。しばらく走るとコロラド河が見えた。そこからはコロラド河に沿って南下、5年前に走り宿泊したレイク・ハバス・シティを目指した


撮影日 2013.4.18

南カリフォルニア・グランドサークル レンタカー旅行