ブライスキャニオン  
               
                           
               
               

 ブライスキャニオンは円形劇場の断崖に広がる不思議な世界だ。中の役者はにょきにょきと林立する土柱達。赤、白、さび茶色など種々の色に彩られた土柱が無数に並ぶ。

 主役のひとりは雷神のハンマーと呼ばれている土柱。独特の形と辺りを睥睨する姿が観客の人気を博している。その後に控える3姉妹も雷神のハンマーに劣らず喝采をあびる。

 
劇場の奥深く入る。ウォール街という狭くて深い暗闇のような谷底に下りていく。個性豊かな踊り子たちが立ち並んで迎えてくれる。

 夕陽に照らせれる風景は魅力的だ。ブライスキャニオンは3回目。夕方と朝の風景はブライスキャニオンポイントから眺めるのが最もすばらしい。(サンライズポイントは日の出そのものはすてきに見えるが、ブライスキャニオンの素晴らしさは伝わらない))

 日の出前ブライスキャニオンポイントに立つ。日の出の時間が過ぎたが太陽は見えない。諦めた大勢の人が展望台を後にする。しばらくして雲が切れ太陽が姿を見せた。

 西の舞台の踊り子たちに陽射しが入る。太陽が高くなり東の舞台で出番を待っているさび色に赤茶けた踊り子たちも、赤く焼けて生き生きと躍動を始める。舞台全体に明かりが灯る。見とれてしまう美しさ。

 太陽の光を受けて表情が刻々と変化していく。その魅力的な情景は言葉には表せない。

 昨晩は雲が空を覆い、新月の夜の星空を撮影できなかったのは残念だったが、この絶景を見られただけで充分に満足だ。

撮影日 2013.4.10〜4.11 

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