アッパー アンテロープ キャニオン | |||||||||||||
アンテロープ・キャニオン 渓谷の内部は薄暗いが、僅かに光が差し込むとその表情が様変わりする。 初めに訪れたときはまだ人気が出ておらず、最高の姿を見せてくれる時間帯でもキャニオン内は僅かな人数だった。 今回は観光客が少なく岩壁の模様と色彩の美しいロアーにするか、ビームの輝くアッパーにするか、家内と妹に訊いたところ、ふたりとも人が多くてもビームが見たいと。 現在はツアーに参加しないとアッパーには行かれないので、最適な時間のツアーを予約。フォトグラファー・ツアーもあるがふたりには時間が長いとのことで通常のツアーを選択した。 キャニオン内はいくつものツアーが重なり、驚くほどの人々。写真を撮ると人物が入ってしまう。ツアー・ガイドが互いに声を掛け合ってグループを移動させ、人物がいない時間を一瞬だがつくってくれる。 少し前進すると、次のビームが見えてくる。感嘆の声があちこちであがっている。カメラのシャッター音がひっきりなしに聞こえる。 二重のビームが射し込んでいる。しかし数名の人がその前に立っている。ガイドが声をかけて人物はいなくなったが、その時は既にビームは一重になっていた。 ビーム、光と色が表現するグラデーションの美しさ。陰影が醸し出す幻想的な神秘的な世界が目の前にある。間接照明のような柔らかい光が当たる壁面を見上げてしばし佇んでいた。 撮影日 2013.4.13 |