4月6日 ローン・パイン〜景勝道路 U−395号〜モノ湖  晴れ後曇り

 5:45 起床 暖房を入れなかったので部屋は寒い。直ぐに暖房をセットする。窓から見えるシェラ・ネバダ山脈が赤く焼けている。

 6:45 朝食。レストランのストーブが赤々と燃えて暖かい。壁のいたるところに西部劇の映画やジョン・ウエインなど俳優たちのポスターがたくさん貼られているねと、3人で眺めていたら日本の方ですかと話かけられた。

 この辺りで日本人に出会うことは少ない。どちらに行かれるのですか。私は27年間サンフランシスコに住んでおり、今日は日本から来た友人をマンモス山のスキー場に案内します。

 ポスターのことですか。この先にムービーロードというところがあり、そこでいくつもの有名な西部劇の撮影が行われたのです。ぜひ立ち寄られるよう勧めますと。

 モーテルを 7:35 チェックアウト。ビジターセンターに行き U−395号の見どころを教えてもらう。ムービーロードについてはコピーしたA4版の地図をくれる。100本ほどの映画が撮影されたそうな。

 8:05 アラバマ・ヒルズにあるムービーロードに着く。雪が山脈の谷筋に残り、大小さまざまな岩が盛り上がり、山のようになったものがいくつもある。その上からインディアンが駅馬車で通リ過ぎようとする白人を見張り、襲撃する映画の場面が思い出される。

 丘の中は無数の小道があって迷路の状態。遠くの山脈を見ながら位置を確認。岩山の上から麓に下りてきた青年。テントを片づけて車に積んでいた。写真を撮っている人がひとり。シャッターを切るとさっさと車に乗り次のポイントに移動して三脚を立てている。広い荒野の中で出会ったのは、このふたりだけだった。

 写真家にとっては魅力的な風景だと思う。帰国後地球の歩き方(アメリカの国立公園)やWEBで調べたが日本語のホームページは僅かしかない。まだ日本では知られていない所だった。10:05 モハット・ランチ・ロードを経由して US−395号に戻った。

 10:25 マンザナール日系人強制収容所跡に着く。今の季節は穏やかな気候と爽やかな風景のすてきな環境だった。しかし砂漠地帯だから夏冬や朝晩の気温の変化など厳しい環境ではなかっただろうか。

 また監視下におかれ、収容所から出ることは許されず、不便で劣悪な生活。プライバシーがない過酷な状態を幾分か知ったように思う。著名なアメリカの写真家 アンセル・アダムスが撮影した、この収容所のアルバムが当時の状況を今に伝えていた。11:10 再び U−395号を北へ走る。

 11:25 給油。ZIP(郵便番号)入力タイプだったので、店内で手続きをしたところ、スタッフが外に出て給油をし始めた。サンキューと云ってから話をしたらスリランカから来ているとのことだった。

 名前にもひかれてサブリナ湖に向かって走ったが、12:45 その1km手前から先の道路は未除雪。ガーミンでの高度は 2,572mだった。少し戻って雪山が見渡せる場所に車を止め昼食ととった。

 14:55 マンモスレイク・ビジターセンターに。道端は雪がうず高く積まれている。山の上から景色を見ようとしたが、道が除雪されていたのは レイク・ベイスン・パス まで。木々は広葉樹から針葉樹になり、針葉樹の森は雪がいっぱい積もっていた。

 16:20 モーテル到着 日没 19:15 日の出 6:30 と教えてもらう。夜の外の気温は下がるだろうとから服を着替える。17:25 モーテル を出て 5マイルほど来た道を戻る。CA−120 に左折 17:40 モノ・レイクの駐車場 高度 1,956mに車を止めた。

 駐車場には車が数台。整備された木道と砂利道を10分ほど歩くと湖畔にでた。様々な形をした奇岩が湖面に頭を出している。初めてみる光景。生憎雲が広がり陽射しはない。
湖畔を行き来して何枚かの写真を写す。夕陽が当たれば素敵な景色が見られただろうと残念だった。

 19:25 モノ・レイクを離れ 19:40 モーテル帰着。夕食後 写真を見て今日の思い出を語らう。 22:25 就寝

本日の走行距離 341km  累計走行距離 1,325km

南カリフォルニア・グランドサークル レンタカー旅行