サン ルイス  
               
                           
               
               

 サン・ルイス(ブラジル)はタイルの街だ。様々なデザインや色彩のタイルが壁面を飾る建物が連なっていて、西洋の古い街並みを思い起こさせる。バスから見えただけだが、信号機にもタイルを使用したものがあった。

 州議会、裁判所、市庁舎、教会などいくつかの建物の外観を見物。いずれも由緒があり、関心を引き美しい。

 しかし私は何故か人々の姿に関心がいった。片っ端から声をかけ、写真を撮らせてもらう。一体何なんだろう。男性も女性も。青年も壮年も老年も。年齢相応のすてきな表情だった。

 壁を前に話をしている人々。市場で品物を売っている人。魚を調理している人。お客さんに品物を渡している人。声をかけ顔を正面から見た時の眼が印象深い。

 街頭で録画中の女性レポーターに、レポートが終わったようなので、写真を撮らせてもらえませんかと話したらポーズをとり、さらにレポートする様子まで再現してくれた。

 ひとり古い建物の前を歩いてくる女性。声をかけてから少し離れ自然な姿も撮らせてもらった。

 子供のグループにも出会った。無邪気な表情に何枚か写す。ひとつのグループは輪になって何かを練習していた。一休みの時にリーダーに話しかけたたら、ワーとリーダーの左右に全員が集まり大きな笑顔に。主役の女性が後になって姿が見えない。彼女を前に入れて撮り直し。

 40名・グループのほども撮影させていただいた。帰国後改めて眺めていると、撮影時の様子が思い出されてくる。

 美しい街並みと共に人々の表情が印象に残るサン・ルイスだ。 

おりおりの熟年生活(ブラジル ベネズエラ旅行)