イグアスの滝(ブラジルの遊歩道)  
               
                           
               
               

 イグアスの滝について、空港で出迎えてくれた現地ガイドのカンノ・セルジオさんがバス乗車中に、詳しく説明してくれた。

 ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの3国の国境が接する大河パラナの支流イグアス川に連なる滝群。幅2.7kmにわたり270(雨期には300余り)もの滝が連なっていて、落差は80m。

 滝の最奥部は「悪魔の喉笛」と呼ばれている。流れ落ちる水量は毎秒6.5万トン。轟音は20km先まで届く。滝の周辺は亜熱帯雨林。

 3週間ほど雨が降っていないので水量は幾分少ないが、一方水の色は茶色くはない。イグアス国立公園はブラジルとアルゼンチンにまたがっていて東京都よりも広く、滝の80%はアルゼンチン側と。

 バスを降りて展望台に向かう。幾筋もの滝が僅かに湾曲した壁面を流れている。水量は多いが優しさのある滝だ。遠目には白亜の壁面のように見える。遊歩道を歩くにつれて次第に大きくいっそう美しく見える。

 悪魔の喉笛が近づいた。断崖が逆Uの字形にえぐられていて、計り知れない大量の水が轟音を立てて流れ落ちている。実に壮大な眺めで、その迫力に圧倒される。

 滝壺からは高く水煙が舞い上がっている。光線の具合できれいな虹が半円を描いている。数えきれない数のイワツバメがその上を高く低く飛び交っている。豪快な滝にもかかわらず周囲の風景は穏やかでのんびりとしている。

 エレベーターで上がった展望台からは、イグアスの滝群の全貌が見渡せる。左に悪魔の喉笛、右に長く連なった幾筋もの滝、すばらしい景観だ。ナイアガラの滝はカナダ滝とアメリカ滝と大きなふたつの滝があるが、ここから見えるような広大な風景はなかった。

 川幅の広い川の中に長く伸びた橋。その先は悪魔の喉笛を正面から眺める絶景ポイントだ。豪快に流れ落ちる滝の迫力をいっそう感じる。時々大粒の水滴が雨のように降り注いできた。

 悪魔の喉笛の右上を凝視するとアルゼンチンの旗が小さくはためいている。明日はあの展望台から真近くで、その滝をみるのだろう。

 日本を発ってから30時間、空港からイグアスの滝に直行してきたのだが、長旅の疲れを忘れる絶景に大満足をして、ホテルへ向かうバスに乗り込んだ。

おりおりの熟年生活(ブラジル・ベネズエラ旅行)